+++ 2013 4CC四大陸選手権 SUZUKI 鈴木明子選手 FS後/メダリスト会見 インタビュー mixed zone/press conference interviews +++ 123.43 2nd overall 190.08 2nd

* 今日の演技を終えて *

(2A-3Tが1Aになり) アクセルは、すごく注意を受けていたジャンプで、こちらに来てからもすごく注意はしていたんですけれども、とにかくスピード出して踏み切ろうと思ったら、多分 思い切りが…うまく力が「行く方向」に思い切って振れなかったんだと思う…多分ビビッて(回転が)開いたんだと思いますけど、ほんとに、アレやってしまった後に、「これは今アクセルとして成立されたか・されてないか」によって、後半、(ルール上)アクセルをもう一度入れなくちゃいけないので、それがすごい不安で…ほんとにステップ中に考えてました。(一同 笑)

- その一つのミスに抑えて高得点(123.43 総合190.08の自己ベスト)も出ました。

やはりその「(ミスを)引きずらなかった」というのが一番大きなところで、それを課題として練習はして来たので。常にミスがなく滑れば一番なんですけど、そういう時ばかりではないので、そのミスがあった時に、「今のミスがあったから次がんばらなきゃ」ではなくて、今ミスをしてしまったけど、その次はまた違うジャンプなので、「切り替え」っていうことをきちんとしなさい、と言われて練習して来たので、それが出来たことがすごくよかったかなと思います。

* 長久保コーチとの歩み *

- 「切り替え」について

練習の時から、コーチからプレッシャーを…例えばミスをしたらすぐに「次だぞ」とかそういうことを言われて練習をしているので、とにかく、【ミスが続いていかない、切り替える】というところを、「今はじゃあ、どういう気持ちでやったからミスが2個も続いちゃったの?」「じゃあ、どこが悪かったと思うの?」とすぐに話し合って。そこでコーチと意見が一致すれば、直そうとしていることが正しいから、「じゃあ次もう一回やってみなさい」と。

そういうことを、繰り返し繰り返しやっていくことによって、「そこは別に今悪くなかったよ」という部分もありますし、「あ、じゃあ、次はここを注意してみれば」と、ほんっとに細かいことなんですけれども、気をつけていって。

あとはその…「もう試合になったら、注意すべきところも もちろん必要だけれども、今は体が自由に動くようになってるんだからそこは信じなさい」と言われましたし、「ひとつのミスで自分の気持ちがギュッと萎縮しないように」。

ずっとその不安が大きくて萎縮して、どんどんどんどんプログラムの後半が硬くなっていったので、そういったところをやって来たことが、今回こういった形でミスをしたことによってこういう風につながった、っていうのは良いのか悪いのか分からないですけれども、ただ、自分の中でやって来たことがこうやって少しずつ形になってきて、ほんとに「自分の気持ちとの戦い」だったんですけれども、すごく「抜け出せたかな」という風に思います。

- 長久保コーチから、今大会前の調整では「甘い言葉をかけていた」とお伺いしましたが。

「甘い」って、言い方はちょっと変ですけどー、(一同 笑) 誤解を受けそうな。そこは訂正しておきますけど!(笑)、やはり、「大人になると」っていうのもおかしいんですけど(笑)、年齢が上になってくると、私自身も自立して、スケーターとして自分でなんとかしなくちゃいけない、といった気持ちが強かったので、だからコーチにこう、不安があったり苦しい時に、なかなかそれを取り繕って…なかなか素直に、「今こういうところが不安なんだ」っていうところをなかなか言えなかったんですけれども、それが素直に言えることによって、「じゃあ、これをどうしていかなきゃいけないか」っていうところを頼れるように、だから、「先生にもっと頼ってほしい」って言われて。

ちっちゃい時は、「先生ー、もう怖いんだけど、緊張してるんだけど」って言えたのが、だんだんこう…(笑) 大人になると言えなくなるのが、「大人になるってやだな」(笑) ってすごい思いました。(一同 笑)

* 今大会を振り返って *

すごくうれしいですし、ここのところ不調が続いていたので、ほっとしています。2回目の銀メダルなんですけれども、あの時はバンクーバーオリンピックの直前で、ほんとに世界選手権にも出たことがなかったですし、なにも知らないまま出て行って、一生懸命やったら2番になれたという時期だったんですけれども、やはりあの時とは今自分が置かれているところも違いますし、気持ちの面でもすごく…今の状態…は、すごく、自分では「難しいな」と感じている時期なんですけれども、それがすこし克服できて、今日は滑っていてすごく楽しかったですし、心から滑ることが出来て、すこし気持ちが取り戻せたかなという風に思います。

- 日本開催の今大会で、大勢のお客さんを前にして、どのようにその緊張感を抑えられたのでしょうか?

昨日も今日もすごくたくさんのお客さんがこの大きな会場に入って下さって、すごくうれしく思いましたし、今の日本のフィギュアスケートが人気があって強くて、いろんな方に知って頂いて、皆さんが足を運んで下さることは自分にもすごく力になりますし、不安がある時は正直怖い時もあるんですけれども、皆さん本当にあたたかく声援や拍手を送って下さって、また、他の海外の選手に対しても、すごくいい演技をした時にはお客さんがすごく盛り上がっている歓声が聞こえてきていたので、そういったところが、日本のお客さんのすごく良いところで好きなところですし、私自身もパワーになりますし、海外の選手もそうやって「日本に来てうれしいな」と思って頂けたらうれしい、と思います。

* 世界選手権に向けて *

- 「キム・ヨナ選手等 強豪が集いますが」と聞かれて

また、彼女達と試合をすることが出来てすごくうれしく思いますし、今からとても楽しみにしています。世界選手権ではもちろん彼女達と戦うんですけれども、そこに集中するのではなくまず今の自分の演技の完成形を世界選手権でたくさんの方に見て頂けるように、そちらのほうに自分を集中して試合に臨みたいと思います。

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