+++ 2013 4CC四大陸選手権 ASADA 浅田真央選手 SP後 インタビュー mixed zone interview +++ 1st 74.49
"3Aが決まったのは(ちょうど)2年振りということで、「ああ、2年も経ってたんだなぁ」と思うと、ま、長いようで短いようで、「…あ、今日なんだな。」(一同 笑) という。でも、あの、すごいうれしいです!ハイ。"
* 今日の演技を終えて *
「この試合に一発」というところで良いジャンプが飛べて、よかったなという風に思います。
今シーズンの前半は、ショートで完璧な演技をしても、やはり「以前のような…(ジャンプ構成ではない)」という思いがあったので、よろこびは半分になってしまったんですけど、こうして「今出来る最高のレベル」でパーフェクトに滑ることが出来たのは、本当に、倍ぐらいうれしいです。
-「レベルアップ」というテーマの今季ですが、今日の演技で大きなレベルアップが果たせたのではないでしょうか?
まだまだこれ1回きりではなくて明日もありますし、自分のイメージをしっかりと持って、明日のフリーに臨みたいと思います。
* 3Aを2年振りに成功して *
これはあの、すごいうれしいです。以前は飛べていても回転不足だったりとか…飛べても意味がないという形だったんですけど、今の練習の中でも質も良くなってきていますし、こっちに来てからようやく安定してきていて、これは今後につながるので、「これは失いたくないな」という風に思います。
練習ではすごく良い形で入ってきて、曲かけでもほぼ決めていて、気持ちはすごく良い状態でいけていたんですけど、あの、試合ではやはり気持ちよくということで、ここぞという時に、やっぱり「一本に懸ける思い」というのがあったんですけど、意外と自分が思っていたよりも落ち着いて、練習通りに出来てよかったと思っています。
(決まった瞬間は) すごいうれしかったんですけど、まだまだ(演技の)前半なので「気は抜かない」っていう風に思いました。
- 6分間練習では失敗も見られましたが?
全日本(選手権が)終わってから毎日曲をかけて、「攻めのプログラム」で練習して来たので、その練習を信じて、落ち着いていこうと思いました。
- 演技後にはガッツポーズも見られました。
本当はガッツポーズは見せたくなかったんですけど、やっぱりうれしくて、あの、自分で拍手したんですけれど、拍手だけでは足りなくて…やっちゃいました。(笑)
やはり、今年からトリプルアクセルを復活させたいという思いでずっとそれを宣言してやって来たので、それが出来て本当によかったなと思っています。
トリプルアクセルが飛べても他の部分で失敗してはいけないと思い、他の部分もトリプルアクセルに負けないぐらいのものを練習して来たので、それがすべて試合で出せてよかったと思います。
* 取り戻した3A *
- 以前の3Aよりも良くなっているという手応えはありますか?
今は映像で比べて見てたりはしてないですけど、以前よりも質が良くなってますし、(バンクーバー)オリンピックの時よりも、本当にさらに良くなっていると思います。
練習でもそうなんですけど、確実にアクセルの質が良くなってきてますし、他のジャンプの質もほぼ良くなってきているので、ほんとに力を抜いて飛ぶことが出来ていると思います。
- 「質が良くなった」要因
他のジャンプは信夫先生と修正をして、我慢の我慢の練習だったんですけど、アクセルに関してはずっと練習をしてなくて、2Aだけを飛んでいたんですけど、やっぱり 「前の悪いクセというのがすんなり消えた時」からの3Aの練習の開始だったので、自然に悪いクセが消えて、2Aは得意なので、2Aと同じ形で飛べて…きていると思います。
- 「悪いクセ」というのは?
力み過ぎていたのもありますし、飛び上がる時にすごい待っていて、「ずーーっと前傾」(した姿勢で入る)、っていうのがあったんですけど、今はそんなものはなく、逆に力を入れてしまうとちょっと変な方向に行ってしまうので、「簡単に飛ぶこと」を心がけています。
- 佐藤信夫コーチの方針で、一定期間3Aを練習しないようにしていたのでしょうか?
プログラムに入れないで、(3Aの練習を)止めていたのは信夫先生なので、自分でも一応練習はしていたんですけども、以前が10だとして、10の内「2」ぐらいの練習だったので。他のジャンプは信夫先生とやって、あとは、時間がある時に3Aを信夫先生と練習するという形でした。
- 以前のアクセルとの違いを感じるのはどこでしょうか?
(自分で)一番よく分かるのは、「入る時の流れのタイミング」とかが、今のほうが「軽く早く」、「あまり(タイミングを)待たずに飛べている」かなという風に感じています。
- どの時期から、3Aの調子が上がったのでしょうか?
今シーズンに入る時には、飛べてはいなかったんですけど、形的には良いもの・タイミング的には良いものになっていたので、今シーズンに入ってからは、「これでいけたらいいな」という思いはありました。今シーズン、シーズンオフはあまり滑っていなかったので、そっから新たなタイミングが…「新しいのが自分の中に入ってきたかな」と思います。
- これからさらに確実性も増す、という手応えもありますか?
ハイ、そうですね、ハイ。それは、まだまだ伸びると思います。
* フリーに向けて *
「今出来る最高のレベル」を今日も明日もやるので、ソチに向けて、まだ切符は手に入れてないですけど、自分を強くしていけたらいいなという風に思っています。
(ショート1位で折り返して) 順位のことはまず気にしてなくて、まずは、ショートでクリーンな演技をして、今の自分に出来る最高の─100%の体調で挑戦するので、自分に負けないように、明日も攻める気持ちで頑張りたいと思います。
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