+++ 2013 NWSC冬季国体 KOKUBUN 國分紫苑選手(133.05 5th) SP/FS後 インタビュー mixed zone interviews +++

::: SP後 ::: 49.99 7th

* 今日の演技を終えて *

こっちに来てから結構調子も良くて…多分(リンクと)相性が良いのかと思いますけど、ジャンプも浮き上がりがすごい良いので。でも気を緩めるといつもみたいに失敗しちゃうから、ちゃんといつも通り気を引き締めて、集中して練習通り出来るように自信を持ってやりたいと思います。

- 演技を終えられた後、ご自分でも拍手してらっしゃいましたね。

ノーミス…ジャンプも決まりましたし(3F-2T、3T、2A)、スピンも多分レベルの取りこぼしもなく取れていると思うので、技が全部決まったのがとりあえず大きかったです。

- 普段は関西のほうでずっと練習されていますが、試合に「北海道代表」として出場するというのは、いつもと違う感じになりますか?

やっぱり、ちっちゃい頃から北海道で練習して、色々お世話になってきて、すごく感謝をしているので、自分の出来ることをしっかりやって結果で恩返ししたいという思いもあります。

* 今大会までの調整について *

- 全日本を経て、どのように今大会に臨まれましたか?

今シーズンは 結構練習で調子が上がってきてて、全日本の練習も調子良かったんで「いけるかな?」と思ったんですけど、やっぱり空気、雰囲気も、全日本は他の試合とは違いますし、また違う緊張感があるので、それに負けたのかもしれないですけど、全然まったく演技が出来なかったので、その後の試合で挽回したいな、って思ってました。

- 全日本からインカレ、国体と年末年始を挟んで割と期間が狭い中に3つ試合が詰まっていましたけれど、調整はどのようにされていましたか?

インカレが終わってからは2週間ほど期間が空いたので、一呼吸置いてまたちょっとずつ上げて国体にピークが来るようにしてきました。

(不調だったインカレが終わって)ちょっと自信もなくなってきていて、でもやっぱ練習は調子が良いので、「練習通り、練習通り」って思ってやって、今回は うまくいったので。いつもは、3F-2Tと3Tの2つのジャンプがなかなか両方揃わなくて、10月の週からずっとどっちか失敗してたりとか、なかなかうまくいかなかったんですよ。

* 全日本は違う緊張感とおっしゃってましたが、地元開催というのはまた特別でしたか? *

「地元」はおっきいですね、プレッシャーもありましたし、やっぱり全日本ってお客さんがすごい多いので。今回も多いですが、普段の試合はそこまで多くないので、練習試合みたいな感じなんですけど、全日本は もう「ブワァー」って客席が埋まってますし、拍手が温かいので。去年(2012年)失敗はすごいしましたけど、観客の皆さんがあったかいので、滑っててすごい気持ちがよかったです。

☞ 國分紫苑選手 全日本選手権インタビュー

* フリーに向けて *

フリーも練習通りの演技が出来ればいいかな、って思います。ほぼノーミスに近い演技を、一個一個の技をしっかり大切に。もし失敗しても後に引きずらないようにしたいです。

(今シーズン最後の演技として)最後なので心残りがないように、後悔のないように。

::: FS後 ::: 83.06 5th

* 今日の演技を終えて *

(好調だった昨日から)今日も体の動きは良かったんですけど、後半で転倒(3F)したところから焦っちゃって… 転倒した後すぐにトゥループジャンプだったんで、落ち着きを取り戻せなくて、また失敗(3T転倒)してしまったのがちょっと悔いが残りました。

練習の方が全然良くて、6分間練習も結構良くて「これはいいかな?」と思ったら、最初のジャンプ(3Lz)が二回転になっちゃって。ちょっと慎重に行き過ぎた分もあるんですけど。そこから2つのジャンプ(3F、3Lo)は入って、3つ目のジャンプ(3Lo)が、今日はすごく調子が悪くて練習でも何回もやってたので、それも入って良かったんですけど、後半のジャンプが転倒、転倒というのが痛かったです。

- 転倒の原因は?

最初にも3Fが入っていて、その(冒頭)2つ目のジャンプはすごい良かったんですけど、後半のフリップがちょっと外から行き過ぎて、本当はストレートで入らなくてはいけないんですけどカーブで入ってしまって、体が回ってしまったので普段のジャンプが出来なかったですね。

- 表現面では?

すごい楽しく滑ることが出来たので。体が動いていて軽かったので、滑ってて楽しかったです。

* FS"オペラ座の怪人"について *

先シーズンの"レッドバイオリン"は「情熱」じゃないですけど、「物語」というより曲を自分で解釈して滑るという感じで、特にストーリー性はなかったんですけど、今年の"オペラ座の怪人"は色んな曲が含まれている編曲で色々ストーリー性があって、それに合った振付もされているので、イメージしやすいですし、踊っている方も楽しいです。

…でも全然まだ、今年1シーズン目なんですけど、滑り切れた感 が全然ないんで、多分来年もこのプログラムでいくと思うので、もうちょっと精度を上げて 来シーズンに綺麗に滑り切ることが出来たらいいな、って思います。

やっぱり、技—ジャンプとかが入ってしまうと、どうしてもスケーティングがおろそかになってしまいがちなんですよ、私。でも、今日はジャンプの調子も良くて特に不安がなくて、「表現面に力を入れてやろう」と思ってたので、ジャンプはちょっと甘かったところもあるかもしれないですけど、表現面では練習以上に良い…「顔」も作れましたし、自分で滑っててすごい気持ちよかったので。これでジャンプが入れば!完璧だったんですけど!!…でも、最後まで楽しく滑ることが出来たので、それはすごいよかったな、と思います。

- 高橋大輔選手の振付について

大ちゃん…高橋大輔選手の振付したところが、すごくストーリー性があって。最初からステップに入る前までがほぼ高橋選手の振付です。

でも、まだ全然…振付してもらった時もそうだったんですけど、(高橋選手と)まったく同じ動きが出来ないんですよ。もっとすごい、いいかんじの振付だったんですけど、だんだん(当初の振りが)なくなってきちゃって。なので、もっと一つ一つのポジションを自分で研究して、もっと良いプログラムにしていきたいな、って思います。

- 振付師・高橋大輔さんの指導はいかがでしたか?

ほんと、一個一個の振付を熱心に 一個一個細かく、一つのパートだとしても、色々 候補を挙げてくれて・一番私に合ったのを振付してくれて、一番ポジションが綺麗なものを「これが良いんじゃない?」みたいな感じで、考えながら一緒にやってくれたので。そこまでやってくれたので、ちゃんと良いプログラムを完成させて「恩返し」…じゃないですけど、していきたいなと思いますね。

* 今季を振り返って *

うーん。そうですね… あんまり良いシーズンではなかったんですけど…

練習はすごい上がってきていたんですけど、試合でなかなか良い演技が出来なくて。1シーズン前までは、練習は「これで大丈夫かな?」ってすごい不安だったんですけど、試合では跳べてたんで、今シーズンは逆で、ちょっと自分でも複雑で…どうしていいか分からなかったんですけど、(笑顔で)これも良い経験だな!って思います。

* 来季に向けて *

- SPはどうしますか?

SPは多分変えると思います。でも…ま、ちょっと迷ってます。昨シーズンの"SAYURI(2010-12SP)"が個人的にすごい好きなので、もしかすると"SAYURI"に戻すかもしれないですし… ま、それはコーチと相談をしてみて、もしOKを頂いたら、もう1シーズン"SAYURI"を滑るかもしれない…ですね。まだ未定です。

- 大学最後のシーズンになりますが。

今まだ…なんでこういう風な状態(「試合でなかなか良い演技が出来ない」)になっているのか自分でも分かり切っていないので、ちゃんと自分を見つめ直して…来シーズン多分、「最終」じゃないですけど、引退の年になるんで。17年間スケートやってきたんですけど、(明るく)悔いの残らないシーズンに出来たらいいかな!と思って。

- 今後の予定

今、もう就職活動してるんですよ。(笑) でも、やっぱスケート好きなんで。就職先も決めますけど、もし来シーズン滑ってみて「もうちょっとスケートやりたいな」とか「スケートに関わっていたいな」と思ったら、ショー(プロスケーター)とかコーチとか…今所属している長光グループにはすごいお世話になっていますし、「先生になって後輩を教えていきたいな」という思いも今出てきてるんで、それは、来シーズン滑ってみてスケートに対しての思いがどうか、で決めます。

::: 担当記者P2さんの取材ノートより :::

・国体ということもあり取材陣には普段フィギュアスケート担当ではない方も。そこで一から演技構成の確認ということになったのですが、國分選手はとてもてきぱきと分かりやすく答えていました。FSの囲みでもジャンプの入り方の軌道についてなど丁寧に説明していて、さすが将来はコーチも視野に入れているだけあるなあ…と感じました。

・FS後には、「練習では良いのに試合では良い演技が出来ない」という苦しい今シーズンを振り返り、色々な思いが込み上げる様子でしたが、あくまで言葉は歯切れよく、ラストシーズンとなる来季に向けての思いを語ってくれました。

☞ 2013 NWSC冬季国体 囲み/会見インタビュー mixed zone/press conference interviews

☞ 國分紫苑選手のインタビューアーカイブ Pigeon Post Events & Interviews Archive

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