A Peculiar Invitation for 2011 "All-Japan" Nationals
…hope this will be a funny Christmas All-Japan treat for ya!
全日本のお供になりますように。あたたかくたのしい読み物になれば幸いです。
by AIKO SHIMAZU 島津愛子
Dec. 23, 2011

☞ in English


昨年の全日本でもお伝えしたのですが、"prediction" - 代表争いや結果に関して、ということになると、PCS(審判の評価による「演技構成点」)に依るところが大きく、PCSが平均して1点も違ってしまうと、総合で男子は15点女子は12点の大差になり、1点下の選手がエレメンツ(ジャンプ・スピン・ステップ)を全て揃えたとしても、自力で追いつくのは難しい⋯ というのは、皆さん御承知の通り!ですから、こちらでは、勝ち負けの世界から浮遊して、Japan Skates で取材(試合/インタビュー)させて頂いた素敵なスケーター、素敵なプログラムについて御案内したいと思います。⋯たかだか昨季からの取材で心苦しいのですが、どうぞ、ひよっこ記者のこぼれ話にお付き合い下さい!


+++ 女子シングル +++ ☞ 男子シングル

※ISU World Standings 昇順

Chisako KIUCHI 木内千彩子 © Japan Sports
SP"Sabre Dance" @ All-Japan

Chisako KIUCHI 木内千彩子選手(東京ブロック3位・東日本7位 明治神宮外苑FSC)
ルパン(近藤琢哉選手)との衝撃の出会いが、昨年の全日本。10月の東京ブロックでは、千彩子さんとの衝撃の出会いでした!お二方共、コーチは佐野稔先生です。幼い頃、TLCの"No Scrubs"で受けた衝撃と同じものに見舞われ、「⋯カッコイイーーーーーーーーッ」って、絶叫しておりました。⋯心の中で。最ッ高にクールな踊り手です!スケートも速い。パソドブレ調のSP"Sabre Dance (剣の舞)"は、Vanessa Maeによるポップアレンジで、阿部奈々美先生の独特の振付です。よくあるような ひらひらした装飾が削ぎ落とされていて、ひとつひとつのムーヴがドラマティックに映えています。男子のプログラムも、もちろんカッコイイですが、女子のプログラムはさらにクール。そんな奈々美先生のカッコイイ振付を、千彩子さんは、ヒップホップのように 背骨をぐっと入れ込んで肋骨を使う動きで芯を決めて、コンテンポラリーダンスのように 長い手足を付け根から振る、というような独特な、世にもカッコイイ踊りで魅せていました。ラストのステップはとんでもなくクイックで、しかも!(首を動かして)顔が残る残る!構成に入れているトリプルジャンプは、サルコウまで、という千彩子さん(シンクロもやられています。)ですが、6月に近藤選手の練習を拝見させてもらった際には、ハンサムなローテーションのジャンプが安定して決まっていました。⋯クリスマスでもジャンプが決まって、千彩子さんの舞をお茶の間にもプレゼントしてほしいです!⋯興奮がよみがえり、長くなってしまいました。


((Nanami ABE 阿部奈々美コーチ))
中国杯で、有香さん(佐藤コーチ)同様、「2,3お話お願いします!」とお声かける気満々だったのですが⋯ 男子ショート後の会見でいらした奈々美先生は、お美しくて×とてつもなくかっこよくて!⋯すぐなつくことが持ち味の自分でさえ、ぐうの音も出ず、メドゥーサに出くわしたみたいに、固まってしまいました。


Kanade HASEGAWA 長谷川奏 © Japan Sports
SP"Armenian Rhapsody" @ All-Japan

東京ブロックでは、Kanade HASEGAWA 長谷川奏選手(東京ブロック1位・東日本4位 東洋大学)の3T-3Tも、衝撃でした。スピードによく乗っていて、セカンドに高さも幅もあって、目にしたことのないセカンド3Tで、思わず「うわぁーーーーーーーーーーーーっ!!!」って心の外でも言ってしまって。奏さんの3T-3Tを御存知の皆さんの、"⋯うるさい。はしゃぐな。"の意の、振り返りの波が寄せて来たので、まずいと思って自分も後ろを振り返ったのですが、一番上の席でした。全日本では、なみはやドームにヒビが入るくらいの歓声が沸くに違いありません!スピード感が素敵な選手です。


Mutsumi TAKAYAMA 高山睦美 © Japan Sports
FS"Amelie" @ All-Japan

Mutsumi TAKAYAMA 高山睦美選手(東京ブロック2位・東日本2位 明治大学)の3Lzの飛翔感にも衝撃です!東日本の取材音声を書き起していて、睦美さんのお声の愛らしさにもまた衝撃でした!その、鈴が鳴るような美声で、武士みたいな漢の語りをされるのでトドメです!「自分の実力を試す」全日本でも、猛者ルッツ・可憐美声・武士発言の三点が揃いますように。FS"Amelie"は、御本人も特にお気に入りのプログラム、とのことです。是非、最初のパートの凝った作りに御注目下さい。
☞ Backstage with Japan Skates @ 2011 "Eastern Section" 東日本選手権大会


Haruna SUZUKI 鈴木春奈 © Japan Sports
SP"Ole Guapa" @ All-Japan

14歳のHaruna SUZUKI 鈴木春奈選手(東日本Jr2位・全日本Jr4位 新横浜プリンスFSC)は、「表現力を高めていきたい」と志す、踊りが好きで・踊り上手な小さなダンサー。ところがどっこい、東日本の音声を聴いていると、小さなコメディエンヌ。誰も見ていないけど、椅子からコケておきました。是非、ISUのJGPSの動画をチェックの上、東日本のインタビューを御覧下さい!「びっくりする」ほどルッツとフリップが決まるようになったそうで、その演技をフリに、インタビューで全日本のお茶の間をコケさせてくれますように。ショートは「ステップの顔の表現」、フリーは曲に合わせて「ゆっくりな動き」をお見逃しなく。
☞ Backstage with Japan Skates @ 2011 "Eastern Section" 東日本選手権大会


Shoko ISHIKAWA 石川翔子 © Japan Sports
SP"La Rosa" @ All-Japan

Shoko ISHIKAWA 石川翔子選手(明治大学)は、体の大きさに気持ちの大きさが備わった踊りで、大きいながらもクイックなムーヴで音楽の抑揚に拍車をかけられたり、大きな滑り⋯ と、とにかく迫力があります。御存知のようにFS"Miss Saigon"は荒川静香さんの振付で、静香さんのような、強く燐とした女性を演じている翔子さんですが、最後のストレートラインステップが終わってからリンク中央のフィニッシュのスピンまでのシークエンスに、翔子さんならではのダイナミックな振りがあしらわれています!それが後味で残る残る!よく練られた"Miss Saigon"、クリスマスに完成されますように。


Yuki NISHINO 西野友毬 © Japan Sports
SP"O Mio Babbino Caro" @ All-Japan

Yuki NISHINO 西野友毬選手(東日本3位 武蔵野学院)は、Japan Skates ではおなじみの選手です。手足の"長さ"を使うような簡潔なムーヴで、手首の仕草でアクセントを効かせていて、友毬さん独自のタッチを感じます。もちろん、ジャンプも健在で、昨年の全日本では、ルッツのディレイに度肝を抜かれました!徐々にジャンプの調子も上がっているようです。2009年のインタビュー(英語のみです⋯)では、はっちゃけた感じの友毬さんでしたが、18歳の今は、どんなお姉さんになっているのでしょう。全日本では、演技に加えて、演技後のインタビューもおたのしみに!⋯友毬さんは、Japan Skates の Mark の、"The Most Beautiful young lady skater" とのことです。「絶対に言うなよ!」と言われていたので、絶対にお伝えします。
☞ Yuki NISHINO 2009 summer (英語のみ)
☞ Yuki NISHINO 2009 winter (英語のみ)


Risa SHOJI 庄司理紗 © Japan Sports
SP"A Big Band Jazz Medley" @ All-Japan

15歳のRisa SHOJI 庄司理紗選手(東日本Jr1位・全日本Jr3位 JGPF出場 西武東伏見FSC)は、Junior Ladies ではありますが、すでに Lady です。東日本・JGPFのお話を聴くにつけ、御自身のテイストが確立されていて・自身の在り方をよく分かってらっしゃるな、と感嘆しました。11月の試合(東日本/全日本Jr)では「ジャンプの入りを修正中」とのことで、それには手応えがあるそうです。「結果はあまり気にせず、内容に気をつけたい」と臨まれたJGPF(6位)でも、内容には満足されている、との旨お答え下さいました。「精神的に強くなる」ということを今季の抱負にされているように、全日本では、緊張を克服した演技が見られますように。ショートでは「粋な女性」、フリーでは「切ない雰囲気」をおたのしみ下さい。
☞ Backstage with Japan Skates @ 2011 "Eastern Section" 東日本選手権大会
☞ Risa SHOJI @ Mixed Zone, 2011 JGPF in Canada


Haruka IMAI 今井遥 © Japan Sports
FS"My Fair Lady" @ All-Japan

鈴木春奈選手の東日本のお話にコケたのですが、Haruka IMAI 今井遥選手(東日本1位 日本橋女学館)にもコケました。陽気で、おしゃべり好きな遥さんです!怪我で難しいシーズンになっていますが、今季の遥さんに関して、中国杯で有香さんも、「若くて、将来性のある選手ですので、もちろん、結果も大切なんですけれども、彼女が、これから長いスケート人生を歩んで行けるように。今、ベーシックを鍛えて、選手としての『価値』みたいなものを伝えられるように、と願っています。」とおっしゃっていますので、クリスマスも、目を長くして遥さんを見届けましょう!フリーでは、「音楽の変化」をたのしく魅せる遥さんに心躍らせましょう。木曜日の練習後の時点では、フリーで3T-3Tを予定している、とのことです。
☞ Backstage with Japan Skates @ 2011 "Eastern Section" 東日本選手権大会
☞ Backstage with Japan Skates @ 2011 Cup of China (佐藤有香コーチ)


Kanako MURAKAMI 村上佳菜子 © Japan Sports
SP"Violin Muse" @ All-Japan

Kanako MURAKAMI 村上佳菜子選手(中京大中京高校)も、靴のトラブルや怪我で難しいシーズンになっています。中国杯、特にフリーは、持ち前のスピードが半分も出てないように思いました。昨季までは、「踊りが大きいなぁ!」という小さな佳菜子さんでしたが、中国杯では、踊りは大きいままに・体も大きくなって、演技そのものは すばらしく叙情的でした!ショートは特に、バイオリンが泣くところで踊りも泣いていて。17歳の新境地が、クリスマスに花開いてほしいです。木曜日の練習後の時点では、「3T-3Tの調子がいい」とのことで、ショートに入れるそうです。


Mao ASADA 浅田真央 © Japan Sports
SP"Sheherazade" @ All-Japan

Mao ASADA 浅田真央選手(中京大学)。⋯自分が立腹しているのは、媒体で伝えられているようなパブリックイメージと、浅田選手御本人は違う、ということです。どうしても「真央ちゃん」と呼んでしまいますが、浅田選手は、結果だけを求めるような選手ではなく、一杯一杯の少女でもありません。昨季の四大陸選手権(196.30 2位)で、自分は、フィギュアスケートの囲み取材を初めてやらせてもらったのですが、スポーツの現場現場でミックスゾーンの仕組みが違うし、引いて様子を見てしまい、なんにも質問出来ないまま、四大陸で最後の囲みとなる、浅田選手のフリー演技後のインタビューがやって来ました。と!そこで、選手を中心に扇状に広がる記者の列の横に、人半分くらいの隙間を見つけて。どうも、一列目の記者の方しか質問出来ないシステムらしい、ということは分かっていたので、「⋯よぅし。資本主義・自由競争。」と、半身をその隙間にねじ込んで、顔だけ一列目になって、質問のタイミングを計っておりました。浅田選手は、【良い3A(GOE+1.29)が決まったこと・新しい振付でフリーを滑ったこと】に満足されていて、「優勝出来なかった」という思いはまるで感じませんでした。Japan Skates として、一新された振付についてお伺いすると、顔だけ一列目の記者を にっこり見つめられて、「最初のポーズから全部違うんです!」と笑顔で。
JS: これまでは、まだ見ぬ恋人を想う、というような愛の夢だったと思うのですが、新しい愛の夢は、その男性と出会ってますね!
MA: そういうイメージの振りも入っています!(照) ⋯ワールドでは、もっとこの世界を表現出来ると思います。
そう、穏やかに、優しく強く答えて下さいました。湖のように静かに満たされていて。真央ちゃんは、立派で素敵な女性です。⋯「優勝がない」から昨季は不調だった、などとおっしゃる皆さんが、この全日本で如何に立ち居振る舞うおつもりか。自分は行けませんが、今から、立腹する準備をしています。⋯この木曜日の時点でも、アップは順調です。
ショートは、2007-2008シーズンのジャンプのentry/exitでやられていたようなバレエ的なムーヴが満載で、しなやかなMaoフェッテみたいなターンがアラビアンになって復活しています!タチアナ・タラソワさんの振付は、同じモチーフの振りをつなぎで見せて行って、それが作品に統一感をもたらしている、と思うのですが、そのアラビアンムーヴを、シェヘラ姫は、本当に楽しそうに踊っています!スピンの手の表情もアラビアン。フリー"愛の夢"では、Mark もGPFの公式練習でリポートしておりましたように、「取り戻した軽やかなスケーティング」にもうっとり。のクリスマスになることでしょう。
☞ Mao ASADA @ 2007 Skate Canada (英語のみ)
☞ Backstage with Japan Skates @ 2011 NHK Trophy


Akiko SUZUKI 鈴木明子 © Japan Sports
SP"Hungarian Rhapsody" @ All-Japan

なにより驚いたのは、Akiko SUZUKI 鈴木明子選手(邦和スポーツランド)は、もう、本当に小柄で。女子シングルのシニアのトップ選手達は、皆肩幅があって背中が大きく、男性的で、ジャンプに向いているなぁ、と思うのですが、あっこちゃんは子鹿のバンビみたいで。御本人も、「私は、力でジャンプを飛べるタイプではない」と評されていましたが、鈴木明子選手のジャンプは、技術の粋を極めた結果のジャンプなんだと思います。一番始めに、昨季のドリームオンアイスでちょこっとお時間頂いて、そこでのお話はインタビューでは扱わなかったのですが、その時、「(長久保)先生の理想のジャンプを私が体現する」と語られていて。これほどの師弟関係は、ギリシャや中国の 太古の昔のエライ本にも、どこにも載ってないぞ!って、感銘を受けました!(音声を頂戴していなかったため、こぼれ話にしてしまい、申し訳ございません⋯) Markが、GPFで長久保先生の囲み取材を録音していたので、先生のたのしいお話もどうぞ。日野龍樹選手についても触れられています。GPFのバックステージの一番上に追加しております。
本格的に復調されてからというもの、毎シーズンたのしませてくれる、あっこちゃんのプログラムですが、今季は、いろんな音楽のイメージをひとつのプログラムで見せていたこれまでとは違い、ひとつのテイストをひとつの作品にされていて、メタリックで花火みたいなショートの"Hungarian Rhapsody"、パステルカラーで優美なフリー"Die Fledermaus (こうもり)"と、鈴木選手の多彩なカラーパレットから一色、取り出して見せてくれています。26歳からの3F/3T-3Tはもちろん、男子シングルのように組み込まれた2つのステップシークエンス、毎年速くなる ぐんぐん伸びて行くスケーティング、ともすれば業務になりがちなキャメル→シット/アップライトのポジションチェンジまで使って魅せるスピンでの音楽表現 等、一瞬一瞬のあっこちゃんの踊りから目が離せません!
☞ A Charmer on the Ice - AKIKO SUZUKI 2010 summer
☞ Triglav Trophy April 07-10, 2011 (英語のみ・演技のビデオ/写真/インタビュー動画有り)
☞ Backstage with Japan Skates @ 2011 Skate Canada
☞ Backstage with Japan Skates @ 2011 NHK Trophy
☞ Backstage with Japan Skates @ 2011 Grand Prix Final


Japan Skates では、以上の選手に加えまして、大注目の13歳 宮原知子選手(西日本Jr1位・全日本Jr1位 関西大学中・高スケート部)、友滝佳子選手(西日本Jr2位・全日本Jr2位 岡山理大附高校)、大庭雅選手(全日本Jr5位 中京大中京高校)、國分紫苑選手(西日本1位 関西大学)、佐藤未生選手(西日本Jr4位・全日本Jr6位 グランプリ東海クラブ)、鈴木真梨選手(東北福祉大学)、その他の選手の全日本の模様もお届けします!
☞ インタビュー集

☞ 結果・得点表


+++ 男子シングル +++

※ISU World Standings 昇順
(織田信成選手は左膝の怪我のため欠場となりました。)

Takuya KONDOH 近藤琢哉 © Japan Sports
FS"Slavonic March" @ All-Japan

Takuya KONDOH 近藤琢哉選手(東京ブロック1位・東日本6位 慶應義塾大学)は、Japan Skates の "Depth"シリーズの記念すべき第一回目に御登場下さいました!個別のインタビューが初めて、とのことで「緊張した」とおっしゃいますが⋯ 昨年の全日本のルパンのように、演技のスイッチを入れて下さったのか、緊張感など微塵もなく、ずーーーーーーーーーっとニッコニコで。その夏休みの小学生みたいな笑顔の奥で、こちらの言葉や表情から 意図や気持ちを汲み取って下さって、簡潔明瞭にお答え頂くだけではなく、自らお話の枝葉を広げて下さいました。そんなハタチの琢哉さんに、畏敬の念を抱いてしまう、というか⋯ 鏡のような瞳で、すこし怖いくらいに鋭利な感性の持ち主だなぁ、と。アート青年で、映画や小説、マンガといった文学がお好きな近藤選手ですが、御自身が役者さんです。今年の全日本のアイスでも、その役者肌を魅せてくれるでしょう!昨年の全日本では、まず、その佇まいのかっこよさにヤラレてしまって。立ち姿がアップライト中のアップライトで、干し柿みたいにてっぺんに重心があって、速いスケーティングは上下運動が少ないせいか、アクセクしていなくて、速いけれど鷹揚で。手足も長いので、出場選手中一番背が高いように見えたのですが、陸の琢哉さんは思いのほか小柄な方で、ちょうど「サンつがる」位の小顔にたまげました。
今年も、その佇まいを全日本のアイスで見せつけてほしいところですが、SP"Hava Nagila"では、サルエルパンツをお召しで、もふもふが邪魔して内転筋等の立派なハリやせっかくの足の長さが見え隠れしています。でも、スタイリングとしてはイスラエル民謡的で、「サルエルを履く」というその遊び心がすてき、という⋯ かくも複雑なサルエルです。もふもふしながらも、「狂ったように踊り続ける」近藤選手の、クイックなムーヴもお見逃しなく!瞬きをしていたら見逃してしまうようなハヤサで沈んで起き上がったり、大きく見える選手があれだけチョッパヤに動くと、見応えがあります。FS"Slavonic March"は、もふもふもなく、中世の騎士の姿で、「分かりやすく盛り上げる」、クリスマスにぴったりの作品を演じてくれることでしょう。10月中旬の左足薬指の骨折による調整の遅れが懸念されますが、慶応大学のスケートクラブの方からは、「万全で臨めそう」とのうれしいお言葉を頂戴しました!今は、痛みはないそうです!
(訂正: SPの衣装の「サルエルパンツ」ですが、実際は、滑っているうちにずれてきて「サルエルになっちゃったパンツ」だそうで、東日本以降、フィットしたパンツに替えられたそうです。申し訳ございませんでした。)
☞ Japan's Depth #1 Takuya KONDOH: A Funky Monk of the Sports and the Arts (this summer)
☞ Backstage with Japan Skates @ 2011 "Eastern Section" 東日本選手権大会


Akio SASAKI 佐々木彰生 © Japan Sports
FS"Akio's Boogie, and more" @ All-Japan

近藤選手の記事を書かせて頂いてからというもの、「あきおのインタも!」とのお声をしばしば頂戴するのですが⋯ 自分は、Akio SASAKI 佐々木彰生選手(東日本3位 明治大学)のコーヒールンバ時代を存じ上げないようなひよっこ記者の分際で、いたたまれません。佐々木選手御自身が、長年のファンの皆さんへメッセージを送られていますので、是非、東日本のバックステージで御確認下さい!音声を聴いておりますと、彰生さんは、演技のようにファンキィで、しかし格別に利発な兄さん、とお見受けしました。「3Aに勝負」して、「いろいろな面」を出す!という全日本です。
☞ Backstage with Japan Skates @ 2011 "Eastern Section" 東日本選手権大会


Kento NAKAMURA 中村健人 © Japan Sports
FS"Symphony No.3 by Saint-Saens" @ All-Japan

Kento NAKAMURA 中村健人選手(東日本2位 立教大学)のことを知ると、【大きな玉手箱には、良いもの入ってない。】という風潮が、人類の気休めにすぎない。⋯ということを思い知ります。あの外見の中に、それより良いものがてんこ盛り!とびきりの人格者です。スピーチのみならず、ツッコミも上手で。取材現場のカフェは、コースターを敷いて頂けないお店で、自分は、それに対して反旗をひるがえそう、とアイスコーヒーのグラスの水滴をあえてほっといたのですが、健人さんは、テーブルに落ちた水滴のみならず、グラスの水滴まで、一滴残らず拭き取られていて。反旗をひるがえし中の私にも、「どうぞ〜♪」とナプキンを取って下さって!⋯渋々、テーブルの水滴だけ雑に拭き散らかしながら、「この几帳面さが、3,4mmの前後左右のエッジワークと丹念な踊りに活きているんだな。」と実感しておりました。
SP"Fugata"は、振付の宮本賢二さん曰く「説明するのも3,4時間かかる」、コンテンポラリーな内面の踊りとタンゴリーダーの外面の踊りが絡み合う作品で、中村選手も「昨季はフラメンコ・今季はタンゴ」という「差別化」を図りながら「個性も出したい」、という意欲作。初披露のドリームオンアイスの頃より、タンゴリーダーの振りが増えています。また、フォロワー(女性)との距離が近い、ミロンガ風の組み方に変わっていて、若さのみなぎるタンゴです!FS"Symphony No.3 by Saint-Saens"は、4Tも含め、「サン=サーンスの傑作を自身の傑作に出来るか!」という、これまた意欲作です。中村選手のクリスマスの挑戦、なにかを入念に拭き取った上で御覧下さいますように。
☞ Japan's Depth #4 Kento NAKAMURA: A Coming Up Rose of Japan (this summer)
☞ Backstage with Japan Skates @ 2011 "Eastern Section" 東日本選手権大会


Yuzuru HANYU 羽生結弦 © Japan Sports
FS"Romeo and Juliet" @ All-Japan

Yuzuru HANYU 羽生結弦選手(東北高校)の中国杯のフリー公式練習(土曜日)のキレ。これは⋯ 自分の目撃した、アスリートのすごいキレ: EURO2000のルイス・フィーゴ(ポルトガル/サッカー)、フランスW杯のエドガー・ダービッツ(オランダ/サッカー)、おしゃれ坊主時代のマウロ・サラテ(アルゼンチン/サッカー)、43連勝時代のフェリックス・サンチェス(400MH/ドミニカ)、トンバ、ソトマイヨール、モーリス・グリーン、ジョイナー、赤い稲妻時代の野村謙二郎、アキレス腱を切る前の前田智徳、ルーキーイヤーの伊藤智仁の高速スライダー、津田恒実のまっすぐ、宇佐美→細川の平行⋯ ※順不同 に、ランクイン!するものでした!!⋯それほどです!高校二年生が!「キレ」とは、{初速より終速がハヤイ/ムーヴがキレイ/モーション(フォーム)にタイミングが合っていて力が利いている}、それらが揃った場合に感じるものと思われますが、あのときの結弦さんは、まさにそうでした!ただ、そのキレすぎた、平常とは違うコンディションのため、4回転のタイミングがどうしてもつかめない様子でしたが、なにしろキレていたので、繰り返すうちにタイミングを捕まえていました。"ロミオとジュリエット"の曲かけでは、情熱もさらにキレていて。すごくリアルな兄さんの恋心で。なにもかも解き放つような なにもかも飲み込むような、こちらが染まってしまう感じだったり、その一方で、遠くからすごくやさしく見守る、透明な感じも出されていて。"ジュリエットが死んでしまった⋯"というシーンからの最後のコレオステップの、ニー・キックみたいな振りでは、ユニコーンと見まごうくらいの反りで!ビールマンからの"後追いの死"まで見終わった時、会場には「すごいものを見た!」という拍手が巻き起こっていて、自分は、側転でリンクサイド一周!⋯したいのを我慢して、大きめの拍手音をがんばって出しました!年齢は少年ですが、羽生選手はあまりにも大人です。クリスマスでも、大人の演技力・大人のインタビューを期待しております!
☞ "Remember" Shizuka ARAKAWA - Nobunari ODA - Fumie SUGURI - Yuzuru HANYU
☞ Backstage with Japan Skates @ 2011 Cup of China


Takahiko KOZUKA 小塚崇彦 © Japan Sports
FS"Nausicaa of the Valley of the Wind" @ All-Japan

振付のデイビッド・ウィルソンさんに「なんでも出来る」と言わしめるTakahiko KOZUKA 小塚崇彦選手(トヨタ自動車)の滑りを初めて拝見したとき、一人だけ別の靴なんじゃないかな、と思うくらい、特異なスケーティングに見えました。ジェット気流起し がついていて、2,3mm浮いてるんじゃないか、と。その、滑ると言うより 浮いて流れている(float)ようなスケーティングは、近藤選手が、「エッジを出す→倒すのがハヤイ」ため、と御説明下さっています。ショート・フリー共に自信作、との旨 NHK杯ではお話でしたが、ニック・ドレイクのEX"Cello Song"も必見です。オルタナフォークの先駆であるニック・ドレイクと小塚選手の、浮遊感の出会い。ロックファンにはお宝です!振付の有香さんに感謝です!今大会は、すこぶる調子が良さそうですよ。
☞ Backstage with Japan Skates @ 2011 NHK Trophy


Daisuke TAKAHASHI 高橋大輔 © Japan Sports
FS"Blues for Klook" @ All-Japan

Markがスケートカナダでインタビューさせて頂いた記憶も新しい、Daisuke TAKAHASHI 高橋大輔選手(関西大学)。取材音声を聴いていると、ほのぼのとして飾らないお言葉や語り口の向こうに、芯が屈強で、静かに遠くを見据えている、悟りの深い大輔さんの姿が映りました。「自分のことがよく分かっているからこそ、『演技』として伝わる」そのプログラムは、SP"In the Garden of Souls"ではコンテンポラリーの引力、FS"Blues for Klook"はブルースのライヴ感に、スタンディングのオヴェイション(拍手)を通り越して、土下座したい感じです。GPFの会見では、「ワールドに出場したいし、四回転もがんばりたい」という全日本、とのことでした。
☞ Daisuke's stepping stone in 2011-2012 season
☞ Backstage with Japan Skates @ 2011 Skate Canada
☞ Backstage with Japan Skates @ 2011 NHK Trophy
☞ Backstage with Japan Skates @ 2011 Grand Prix Final


以上の選手に加えまして、町田樹選手(関西大学)、村上大介選手(東日本1位 陽進堂)、田中刑事選手(西日本Jr1位・全日本Jr2位 岡山理大附高校)、無良崇人選手(西日本1位 中京大学)、日野龍樹選手(西日本Jr4位・全日本Jr1位 中京大中京高校)、木原龍一選手(西日本Jr2位・全日本Jr3位 中京大学)、宇野昌磨選手(西日本Jr3位・全日本Jr5位 グランプリ東海クラブ)、川原星選手(西日本Jr6位・全日本Jr4位 沖学園)、その他の選手の全日本の模様もお届けします!
☞ インタビュー集

☞ 結果・得点表