Backstage with Japan Skates @ 2011 "All-Japan" Nationals 全日本選手権|LADIES 女子
special thanks to: JAPAN SPORTS for their splendid photos (as always)
text by AIKO SHIMAZU 島津愛子
December 22-26 in Osaka, 2011

Akiko SUZUKI 鈴木明子, Mao ASADA 浅田真央, Kanako MURAKAMI 村上佳菜子, Narumi TAKAHASHI 高橋成美, Yuzuru HANYU 羽生結弦, Daisuke TAKAHASHI 高橋大輔, Takahiko KOZUKA 小塚崇彦, Mervin TRAN マーヴィン・トラン


☞ MEN 男子 TAKAHASHI/TRAN 高橋/トラン組


((Interviews: Mao ASADA 浅田真央選手, Akiko SUZUKI 鈴木明子選手, Kanako MURAKAMI 村上佳菜子選手, Haruka IMAI 今井遥選手, MIU SATO 佐藤未生選手, Satoko MIYAHARA 宮原知子選手, Risa SHOJI 庄司理紗選手, Yuki NISHINO 西野友毬選手, Haruna SUZUKI 鈴木春奈選手, Kana MURAMOTO 村元哉中選手, Kako TOMOTAKI 友滝佳子選手, Satsuki MURAMOTO 村元小月選手, Miyabi OBA 大庭雅選手, Shoko ISHIKAWA 石川翔子選手, Mutsumi TAKAYAMA 高山睦美選手, Kanade HASEGAWA 長谷川奏選手, Chisako KIUCHI 木内千彩子選手))


Mao ASADA 浅田真央選手

1位 四大陸選手権・世界選手権代表 184.07

22日(木曜日)非公式練習後

——なみはやドームの氷について
滑り始めは悪くなかったので。日に日に良くなっていくんじゃないかな、と思っています。

——全日本出場の決断について
ファイナルから帰って来てとても忙しくて、試合のことは考える余裕がなかったんですけれども、少し落ち着いてから考えてみた時に、「もう、試合まで1週間しかない」ということが浮かんで、「あ、練習しないと!」という風に思いました。なので、「欠場する」という風には思っていませんでした。

——御家族からの励ましのお言葉
「がんばってね!」とか⋯ 「でも、がんばってるから、がんばらなくていい」とか(笑) ⋯言われたんですけど。でも、「いつも通り」というのが、今 大切にしている言葉です。

——再開した練習の内容
13日から再開したんですけど、休んでいる日にちがすこし多かったので、ゆっくりスタートしました。この一週間は、今まで通りの、変わらない練習をして来ました。

——3Aについての「戦略」を教えて下さいと聞かれて
「戦略」というものはまったくないんですけれども、今日と明日と明後日で、自分の出来る精一杯の調整をして、練習での感覚を確かめて、試合に臨みたいと思います。(今の段階で3Aを入れるか決めていますか?と聞かれて:) 決めてないです。

——全日本での目標
GPSよりも良い演技をすることが一番の目標です。ミスなく自分の持てる力を全て出し切るように、と思っています。今年最後の試合を良い演技で締めくくりたいです。結果とか得点とか順位ではなくて、今出来る自分の精一杯の演技をして、たくさんの方に良い演技をお見せ出来るように、と思っています。

【佐藤信夫コーチ】

——GPFから帰国後の浅田選手について
「気持ちを切り替えてがんばりましょう」と一言だけ声をかけて。従来通り3時間3,40分のいつもと変わらない練習を続けております。僕としては「普段通り」ということに努めています。(「戦略面」で話し合ったかと問われて:) ジャンプがどうこうという話はすでにこれまでに試合をしながら少しずつ進めてきたものであって、今回に限って特に話合うということはありません。

——全日本での目標
いつも同じなのですが、今彼女が持っている力を出し切れれば、それが一番幸せであると思います。決して「何位」という数字を描いて挑戦しているわけではない、と。これは私自身の、昔から決まっているコーチングの姿勢です。


SP"Scheherazade"

2位 (65.40 TES33.80 PCS31.60)
{2A +0.80, 3F-2Lo +0.70, FSSp4 +0.70, 3Lo +0.70, CCoSp4 +1.10, SlSt3 +1.20, LSp4 +0.60}

Mao ASADA 浅田真央 © Japan Sports

今はほっとしているという気持ちです。詳細が出ていないので分かりませんが、入っているエレメンツはしっかりとやることが出来たので、明日につながるかな、と思っています。(ある程度納得された演技だったのでしょうか?:) そうですね。(演技を終えてみての心境:) いつもと同じように演技をしたつもりだったので、そういった部分で「よかったな」という感じでした。

——冒頭のアクセルについて
ダブルで行くということで、流れよく行ければ、と思っていました。

——歓声を聞いて
たくさんの方が励ましのお声をかけて下さいましたし、多くの方が見守って下さっているような気がしました。

——「悲しみが癒えないのでさぞかし大変だったのでは?」などという質問に
今回は、なぜかいつもとちょっと違う緊張感があったのですが、演技に集中してしっかりと出来たかな、という風には思っています。練習してきたことをそのまま出せるように、と思って臨んでいました。演技前は緊張していましたが、曲が始まれば「いつも通り」練習通りに行ったと思います。

——佐藤信夫コーチからの言葉
演技前、「攻めの気持ちを忘れず、がんばって!」と言ってもらいました。演技後は、「良かったよ。」と。

——練習を休んでいた影響はありますか?
滑ってなかった期間が長かったわりには、スムースに調子を戻すことが出来たので、そういった面では調整はうまく行ったと思っています。

——フリーに向けて
今日のショートは、明日につながるプログラムだったと思うので、明日の「愛の夢」は、笑顔で、華やかに・伸びやかに滑りたいです。(「3Aが見たいと思うのですが、挑戦されますか?」という質問に:) そうですね⋯ 目標は3Aを飛ぶことですけど、現実的に、まだ完璧に飛べている状態ではないので。もう一度、明日の練習で調整をしてみたいと思います。

【佐藤信夫コーチ】

——緊張していたようですが?
そうですね、本人は何も言いませんが、やはりプレッシャーを感じていたと思います。(注目されて「期待に応えなくては」というプレッシャーでしょうか?:) そうですね、まったくその通りだと思います。練習では「パワフル」なところも目立ってきていましたから、それが出なかったというのは、そういうことかな、という風に思っています。スピードももっと欲しいし、ステップでのエッジの力強さももっと出るはずなんですけど。

——練習を休んでいた影響について
従来の滑り込みが出来なかった、ということは言えます。(大きな試合の前に4日間休む、ということは通常考えられないのでは?:) ですから、本人が本当にがんばってやってきた、と思っています。今日の結果について、ああだこうだ言うつもりはありません。また、ここから力を合わせて練習を積み重ねていくことによって、その影響は自然に回復していくものと考えています。

——3Aについて
今日は話しておりません。決断は本人に任せて。私の考えは伝わっていると思います。

——フリーに向けて
普段通りの演技が出来ればいい、と。ですが、今日のように、今回ばかりは予測がつかない状況にある、と見ています。


FS"Liebestraum"

2位 (118.67 TES54.43 PCS64.24)
{2A(3Aの予定) +0.80, 3F-2Lo +0.98, 3Lz(e) -1.12, CCoSp4 +1.30 // 2A-3T< +0.20, 3F-2Lo-2Lo< -0.28, 2S(3Sの予定) 0.00, SSp4(FSSpの予定) +0.70, SlSt3 +1.00, 2Lo(3Loの予定) -0.78, FCoSp3 +0.70, ChSp1 +1.26}

Mao ASADA 浅田真央 © Japan Sports

——今日の演技について
終わった後は、無事滑り切ることが出来てほっとしたのですが、得意のループで失敗(ダブル)してしまったので、悔しいと思いました。

——サルコウの失敗(ダブル)について
スタミナには全然問題がなくて、最後の最後まで疲れることなく出来ていたと思うんですけど⋯ 練習でも失敗することはなくて、最後に向かうにつれて「パーフェクトに滑れるんだ!」という気持ちが焦りになってしまったかな、という風に今は感じています。

——2Aの選択について
「パーフェクト」な演技を目指して選択しました。6分間練習が終わって、本番に入る前に先生と話し合って決めました。(今朝の練習では、3Aも決まってきていましたが?:) 今朝からなぜか回れるようになってきて、自分でもびっくりしていたんですけど(笑) 試合を重ねるごとに、3Aが戻ってきているな、というのは感じています。今日回れるようになったばかりなので、今回は我慢をして、他の部分をミスなく滑ることを目標にしました。3Aをやってプログラムに負荷をかけて、そこでリズムが乱れてしまうよりも、最初はきれいに、流れに乗っていったほうがいいかな、と。次の試合では、3Aを飛べる!と思っています。

——ショート2位で迎えた心境
ショートよりフリーが得意なので、ショートがだめなら「フリーがんばろう」と思っています。自分のパターンとしては、ショートですごく離されてしまうことが多く、今回は3番までほとんど得点差がなかったので、ここからがスタートかな、と思っていました。でも、あまり順位のことは考えずに、まずは自分のやるべきことをやる、という風に思っていました。

——「5回目の優勝ですが、例年とは違う優勝なのではないですか?」などという質問に
今回は、気持ちの部分でもいつもと違う状況の中だったんですけど、フリーでは試合に集中していつも通りの演技が出来たかな、と思っています。2011年を優勝という形で締めくくることが出来てすごくうれしいです。(プレッシャーがあったのではないでしょうか?:) 試合が近づくにつれて、毎日練習していて忙しくて、"練習してご飯を食べて練習。"だったので、余計なことを考えられる時間もなかったです。試合に向けて「やらないと、やらないと」という思いのほうが強かったので。そういった部分では気持ちをしっかりと持つことが出来たと思います。スポーツ選手として、今やるべきことをしっかり出来たんじゃないかな、という風には思っています。たくさんの方が応援して下さいましたし、たくさんの方が見守っていて下さった、ということはすごく感じていました。ショートの時も、それが助けになったんですけれども、やはり「ちょっとこれまでとは違うな」と。でも、「今までやってきたことが出せれば」と思っていました。

——GPF後の調整で、佐藤コーチが「セーブしなければならないほど、練習しようとしていた」とおっしゃっていましたが?
4日ほど滑っていなかったので、それがすごく頭にあって。それでも、滑り始めが自分の思っていたほど悪くはなっていなくてすんなり入れたので、あとは滑り込んで体力が最後まで持つようにすることを考えていました。ジャンプは休む前と変わらない調子だったので、そこは安心していました。信夫先生とほとんど一緒にやってきて、今回、体力も全然問題なかったですし、ジャンプももちろん問題なかったので、先生との練習の積み重ねが徐々に出て来ている、と感じています。

——全日本を終えて
この全日本というのがシーズンの折り返しになります。これから気持ちを引き締めてやることが大事だと思っています。

——シーズン前半の評価
自分の目指しているものが着実にすこしずつ出来ているな、と思っています。もちろん、まだまだ課題もあって、レベルアップしていけるところもたくさんあるので、このままよい形で進めると思います。

【佐藤信夫コーチ】

朝の練習を見た時は、「非常に良いな」と思ったんですけど、やはりプレッシャーというものはいろんな部分に関わってきますので、本番では多少抑えてしまった、という感じはしています。でも良い方向に、徐々に徐々に向かって行っているので。そういう意味ではよかったかな、という風には思っています。

——3Aについて
本人のやる気の問題に関わってきますので、始まる前からやめさせるわけにはいかないのですが、これだけ大きな試合ですから、総合的な結果というものを重要視していかないといけない、ということを朝の公式練習後に話しました。今シーズン見てきた中で今朝の3Aが一番良かったものですから、「これは、いよいよ話が難しくなるな」と(笑) でも、やはり完璧にクリーンであるわけではないので、今のルールからするとどうしても減点対象になってきます。だから、「今は我慢すべきだ」と。決断は本人に任せたのですが、最後の最後に「どうしよう?」と聞いてきましたので、「今日はダブルで行きましょう」と。

——サルコウの失敗について
ちょっとした心理的な問題で。サルコウは不得手としているジャンプですので、プレッシャーには関係ないと思っています。

——今日の演技前にかけた言葉
自信を持って、真央スマイルを忘れないように滑りなさい、と。

——浅田選手の演技後の第一声
ループとサルコウの失敗を猛烈に悔やんでおりました。「悔しい悔しい」と。特に、ループの失敗は、「ああいうことやっちゃだめだ」と一生懸命反省して。

——今大会においての調整の難しさ
想像を越えた苦しみがあったと思います。でも、それを助けてくれたのは、日頃の、本当に真面目な練習の賜物だと思います。彼女の取り組みが実った、と言ってあげたいです。(具体的には、どのようなトラブルがありましたか?:) 急激に練習を再開したものですから、筋肉痛を起してしまってそれがなかなか取れなかった、ということくらいですかね。他には何も問題なかったと思っています。危惧していたのは、急に練習を始めると当然疲れも出て来ます。そのピークが、ちょうどこの全日本になる、という計算が成り立っていたものですから、それをどうするか、練習量の調節に一番苦労しました。本人が「まだまだ滑りたい」というのを、あの手この手で中断させる、という方向へ持っていった、ということです(笑)

——今大会優勝した浅田選手に
「よくがんばった!」と言ってあげたいです。(優勝決定後、かけられた言葉は?:) 一言、「おめでとう」としか今は伝えられておりません。

——今大会の出場について
日頃あれだけコツコツと本当に真面目にたゆまぬ努力をしてきた人だから、体は動くのでは、と思っていました。

——シーズン前半の評価
滑りはなめらかになってきたかな、という風には思っているんですけど、まだまだこれから細かいところで修正していければもっと良くなるかな、と。今いろんな課題が出て来て、それもよかったんじゃないかな、という風には思っています。(浅田選手との師弟関係について:) 毎日毎日の会話から、少しずつお互いのことが分かり始めているな、と。

——3-3 について
今はまだ練習していませんが、そろそろ取り組める時期に入れるのでは、と期待しています。

——世界選手権へ向けて
特にこうしよう、というのは今のところありません。今までと同じように、練習を故障なく出来れば、と願っています。今大会の反省点を時間をかけていろいろな細かいところまで洗い出し、話をしなければならないな、と思っています。(3Aの状態について:) 今週に入って、急に回転するようになってきましたから、このまま行けば、世界選手権で入れられる可能性はかなり高くなってきたなぁ、という風には思っているんですけどこればっかりは。「いつどうなるか」というのを読み切るのは非常に難しい、と。予測は立てられないんですけれども「なんとか使えるようになりたいな」と思っています。(世界選手権での目標:) 自分のコーチングとして、「ここまで出来るんだから、じゃあ、次もうちょっと上を目指してみようか」という方針ですから、『結論を先に立ててそのために練習をする』ということはしません。それをやると、体に無理が生じて故障につながるという可能性もありますから。やはり、我慢・忍耐だと自分では思っています。猛烈に3Aの練習をやっていくと、当然体も痛めますから、それに、きちんとブレーキをかけていかないといけません。


最終日代表チーム会見

——今の心境
世界選手権に出場出来ることになって、すごくうれしいです。世界選手権では、もっともっとレベルアップ出来るようにがんばります。そして、去年完成出来なかったFS"愛の夢"を、パーフェクトに滑れるようにがんばりたいと思います。

——世界選手権の抱負
昨シーズンから滑っているFS"愛の夢"ですが、前回は自分の最高のレベルで演技出来なかったので、「今回は最高のレベルで!」とこころがけて、これから練習していきたいと思っています。

——前回はディフェンディングチャンピオンとしての出場でしたが、今回はどのような気持ちで臨みますか?
昨季は、初戦から思うような演技が出来ないまま、世界選手権を迎えました。今季は、初戦から徐々に安定もしてきていますし、いい状態でシーズン後半を迎えられると思います。そういった面では、今の状態はとても良いんじゃないかな、と思っています。でも、もっともっとレベルアップしないといけないと思いますし、前回よりももっともっと良い演技が出来るようにがんばりたいと思います。

——会見最後の、「いろいろあったと思うんですけど、お母さんにどのような報告がしたいですか?(原文ママ)」などという質問に
一番近くにいるような気がしたので、何も報告しなくても分かっていると思います。


浅田真央選手のインタビュー文章化 を終えて

古今東西、メディアは「お涙頂戴」が好きです。

今大会でも、「浅田真央・母に捧ぐ全日本」という報道のひな形に乗せるため、浅田選手から「お母さんのために」「お母さんありがとう」という言葉を引っぱり出そうとしていました。大会最初のインタビューとなる木曜日から、記者達は繰り返し巻き返し・手を替え品を替え、同じ内容の質問をしていました。浅田選手から聞き出せなければ佐藤信夫コーチから、と、先生にも浅田選手の様子を尋ねていました。

先生は、直接的に彼女の心境に触れることなくうまくかわされていましたが、ただ、木曜日に、(以下は掲載しませんでした)「そのことについては聞いてあげないでほしい、と内心では思っています」と記者達を穏やかに諌められていました。

そうは問屋がおろさないので、記者達は浅田選手に聞き続けましたが、こちらを御覧下さいました通り、浅田選手は努めてやさしい物腰で、でも決して「お涙頂戴」に乗ることはありませんでした。そこに、浅田真央の矜持を見ました。彼女は強く、君子たる人です!


Akiko SUZUKI 鈴木明子選手

2位 世界選手権代表 179.27

22日(木曜日)非公式練習後

——今日の練習について
今日は、氷の感触と自分の感覚を確かめて、という調整の段階だったので⋯ 体の動きは悪くない、と思いますが、ジャンプのタイミングがずれていたので、その辺りは、まだ明日(試合まで)1日ありますので、そこでしっかりと調整をすれば、問題はないかな、と思っています。

——GPFからの調整について
疲れをいったん取って、そこからリスタート、という形だったんですけれども、ファイナルの前に大分追い込んでいたので、そこから細かな調整を積み重ねていました。

——フリーの構成について
後半にコンビネーション2つという構成は変えない、ということで、あとは、「完成度を高めていくしかない」と、繰り返し、練習を続けてきました。大分感触は良いので、「この全日本で自分がどれだけ出来るか」だと思っています。GPSの3試合で学べたことがしっかりと出せれば、結果は後からついて来る、と思います。今は、自分がやってきたことを信じるだけかな、と思っています。

——ショートの3-3の種類について
まだ、考えていません(笑) コーチからは、「⋯この試合は、どういう試合か、分かっているよね?」と言われているので(笑) 自分の気持ちが最優先だけれども、公式練習からコーチと話し合って。(3F/3T-3Tの)両方を練習して来たのですが、今日も、「⋯分かっているよね。」と言われて。(曲かけでは3T-3Tの構成。練習内では両方を調整) 明日の練習の様子も見てみないと分からないんですけれども、自分が納得する形で選びたいな、という風に思います。(3F-3Tの今の状態について:) ファイナルの時は、すごく良かったのですが⋯ 帰国してからの調整で、また上がってきている段階です。ただ、シーズン前よりは手応えを感じているので、自信は少しずつついてきている、と思います。

——今季の好調について
今シーズンは、「前向きに取り組む」という姿勢が昨季とはまったく違うかな、と思っていて、昨季までは、コーチから言われたことをこなす、ということで精一杯の状態だったのですが、今は、自らが取り組んでいきたいことが明確に分かっていて、それを、コーチが助けてくれている、という状態なので、それがよい方向に作用して、自分でも手応えを感じるスケートが出来てきています。ここまで、オフシーズンからやってきた積み重ねが蓄積されている、と思っています。あとは、この数日のコンディション、と言うより、やってきたことを信じるのみかなぁ、と思います。(ジャンプの変化について:) 映像で比べても、昨季とはジャンプの質自体がかなり変わっています。それは、3-3を練習するようになってから、と理解しています。その練習によって、3-3の成否に関わらず、ジャンプそのものの質が良くなってきている、と感じています。

——優勝候補に挙げられていますが?
なにより、「自分がしたいスケート」というのを一番に考えています。やはり、納得するスケートをしないと⋯ NHK杯は、優勝しても、なかなかその演技の内容を受け入れられなかった面がたくさんあったので。そうではなくて、きちんと、自分が「やり切れた」という手応えを感じられる試合にしたいなぁ、という風に思っています。


SP"Hungarian Rhapsody"

3位 (59.60 TES28.56 PCS31.04)
{3T-1T(3T-3Tの予定) -2.10, 3Lz(e) -0.84, FCSp4 +0.70, 2A +1.00, CCoSp4 +0.90, SlSt3 +1.30, LSp4 +1.10}

Akiko SUZUKI 鈴木明子 © Japan Sports

最初のジャンプ(3T-3T)のミスが悔やまれます。「今季取り組んでいるこのジャンプを、全日本の舞台で!」という気持ちが出過ぎてしまったと思います。2Tに出来たらよかったのですが、勢い余ってしまって。スケートカナダの時と同じようなミスになってしまってすごく悔しいです。(そのミス以降、うまく立て直せたのでは?:) 練習からそのように滑り込んでいましたので。切り替えが早く出来てよかったです。

——3T-3Tの調子について
6分間では決まっていたのですが、大会に入って自分の中でうまく感覚がつかめなかったので。そのミスが頭の中に残ってしまって、失敗したと思います。

——全日本について
何度出ても、独特の緊張感があって、それを「うまく克服したい!」とずっと思っていて、今季やっていく中で自信はついてきて、手応えは感じていたので、「いけるかな」と思っていたのですが、そう簡単には行かせてもらえません⋯

——長久保裕コーチからかけられた言葉
(3T-3Tの失敗に対して)「無理して3Tをつけて転倒するよりはいい」と。「明日だよ!」って。

——フリーに向けて
今日滑り終わって力みが取れたので、あとはもう、自分が練習してきたことを、氷の上で精一杯最後まで出し切る、ということ目指しています。完成度を高めた作品を演じて、私らしいスケートというものを大事にしたいな、と。最後の最後まで、お客様と一体になって滑れたらいいな、と思っています。昨季より大きく一歩踏み出せた自分を見せられたら、と思います。


FS"Die Fledermaus"

1位 (119.67 TES56.87 PCS62.80)
{3Lz(e) 0.00, 1A-3T(2A-3Tの予定) +0.70, 3Lo +0.84, CCoSp4 +0.80, FCSp3 +0.70, ChSp1 +1.26 // 3Lo-2T-2Lo< -0.14, 1Lz(3Lz-2Tの予定) -0.30, 3F(ステップアウト) -0.98, 3S-2T<(3Sの予定) -0.28, SlSt3 +1.30, FCCoSp4 +1.00}

Akiko SUZUKI 鈴木明子 © Japan Sports

——2位になって
「うまく行かないなぁ。」の一言ですね。練習でうまく行っているから、構成を変えないで来ているのですが⋯ 「なんで、後半のルッツのコンビネーションを前半に持ってこないの?」って聞かれるのですが(笑)、練習では飛べているので。ただ、ループからの三連続は今日入ったので、一歩ずつですが、前に進んでいると思います。
本当に、結果ではなく、自分の出来が納得のいくものではなかったので、演技後、すごく悔しかったですが、結果としては、踏ん張れたかな、と思います。次にはつながると思いましたし、シーズン後半に入りますので、完成度の高いショート/フリーを滑れるように、もっともっと練習していきたいです。 ジャンプミスがあっても、表現したいことを出せては来ているのですが、ただやはり、ミスが出てしまうと、「ヨシ!ここから、後半もっと盛り上げていこう!」という気持ちが欠けてしまうと思うので、まだまだ理想とするところには及ばないのですが、シーズン後半で完成に近づけたいと思っています。自分も完成をたのしみに、練習を続けていきたいと思います。

——1Aになった後3Tをつけられましたね。
そういう面では、まだ冷静に試合を運べていたと思えるのですが⋯ 2本目のルッツは克服したいところだったので、練習通りに行かず、すごく悔しいです。

——ショート3位で迎えた心境
昨日のショートを終えた後は、吹っ切れてしまって、朝の練習でもいい感じできていたのですが、やはり、「本番の難しさ」というか⋯ 緊張もありました。ただ、自分では、すっきりとフリーを迎えられたと思います。

——浅田選手の演技を見て
「強いな。」と思いましたし、彼女がこうして全日本に出て来て、「いつも通り」というのが試合で出せるというのが、素晴らしいなと思いました。

——全日本を終えて
絶好調でこちらに入ったわけではないので、それが不安でしたが、「悪い状態でもここまでは出来る」ということで、昨季よりはレベルアップしているな、と感じています。底上げをした分、もっと上も目指せると思うので、自分が理想とするものを追求して、より良いスケートにしたいと思います。(理想には近づいていますか?:) 一歩ずつで⋯ なかなか、「どかーん」と上には行けなくて(笑) でも、ひとつひとつ手応えを感じているので、それを大切に、また、それによろこびを感じて、もっともっと「前に進んで行くことがたのしい」と思えるように、努力していきたいと思っています。

——シーズン後半の抱負
今季は、スケーティングやプログラムの面で評価をして頂いているのに、そこに、なかなか技術点が追いついていなくて。それを両方伴ってこそ、世界のトップレベルに行けると思うので、これからもっともっと努力して。まだまだ、練習が足りないということかな、と思っています。しっかりと練習を積んで、自分自身、納得のいくスケートを目指していきたいと思います。この全日本の前が、一番悪い状態だったので、まずは体の状態をリセットして、シーズン後半をがんばっていきたいです。

——今後の課題
3-3を、まだ安定して飛べていないので、そこを確実にすることと、プログラムにもっともっとスピードを持たせて、質を高めていきたいな、と思います。(構成は変えませんか?:) 練習で出来ていないのなら変えると思うのですが、練習で出来ているので。⋯このままで(笑) がんばりたいです。

——世界選手権へ向けて
今回初めて、世界選手権への出場を自分で勝ち取った、というのは、目標としているところだったので、そこでベストの演技が出来るように。諦めないで。⋯消化不良の演技だと、終わってからすごく心がもやもやするので(笑)、終わってから スカッとするような演技がしたいな、と思います。


最終日代表チーム会見

——今の心境
昨シーズンは、世界選手権に出場出来ず、とても悔しかったのですが、今は、世界選手権の代表に決まってすごくほっとしています。ただ、演技としては、まだまだ完成したものが出来ていないので、世界選手権では、自分のこのプログラムで一番のスケートが出来るように、練習していきたいと思います。

——世界選手権の抱負
前回の世界選手権(2009-10シーズン)では、自分の納得のいく演技が出来なかったです。今シーズン、プログラムやスケート自体への評価(PCS)は上がってきていて、すごく手応えは感じているのですが、技術的な面(TES)でまだまだミスが多いので、そのあたりをしっかりと練習していって、今回の世界選手権では、自分の納得のいくスケートが出来ればいいな、と思います。

——世界選手権に懸ける思い
前回は、バンクーバーオリンピックが終わってから、補欠での出場で、予想外の出場だったんですけれども、今回は、自ら世界選手権の切符がほしいと思いました。今大会の演技は良くなかったのですが、とにかく今はほっとしています。出るからには、自分のベストのスケートを滑りたいので、シーズン前半で得てきたものを、シーズン後半につなげられるように、なにひとつ無駄にしないように・ひとつひとつを大切に、突き進んで行きたいと思います。


Kanako MURAKAMI 村上佳菜子選手

3位 世界選手権・四大陸選手権代表 172.69

22日(木曜日)非公式練習後

——GPS後の調整について
まず、靴を変えて。最初に変えたものが合わずに、次に、靴底を変えたものが合っていたので、「こっからがんばるぞ!」って、たくさん練習して。曲かけもたくさんやりました。まだ、長く滑ると痛みが出ますが、大分良くなってきました。(靴のトラブルはなくなったのでしょうか?:) ハイ!今は、思いっきり練習出来ています!靴が不安だと、練習に出てしまって、ジャンプの前に考えてしまい、失敗したり、ということがあったんですけど。

——ショートの、3F-3Tから3T-3Tへの変更について
先シーズンもやってきていたので、すごく自信もありますし、大分3T-3Tの調子が良いので。今日の練習では思い切り出来ました!

——プログラムについて
直前まで、いろいろと変えていたので。大分、頭がごちゃごちゃになっているんですけど、間違えないように!今日も、2回目のループを降りた後フリップだったのですが、途中で間違えちゃってやめました(笑) そういうことがないように!と思っています。

——ネイルがすごく素敵ですよ。どちらの衣装に合わせているのでしょう?
ハイッ!両方で(笑)

——シニア2年目となる全日本での目標
今シーズンは、靴のこととかで苦労してきているのですが、やっと今回、自信を持って出来るので、去年よりも大人になった自分を見てもらえたらいいな、と思います。


SP"Violin Muse"

1位 (65.56 TES35.92 PCS29.64)
{3T-3T +1.54, 3F +0.98, FSSp4 +0.60, LSp4 +0.80, 2A +0.90, SlSt3 +0.90. CCoSp4 +0.90}

Kanako MURAKAMI 村上佳菜子 © Japan Sports

ジャンプはすごく自信があって、他のところにも気を配っていました。練習通り、うまく演技が出来てよかったです。(最後笑顔でガッツポーズでしたね:) ハイ!(3T-3T GOE+1.54 を含め)ノーミスだったので。すごくうれしかったです。

——緊張されていましたか?
いえ⋯ 3F-3Tと3Loの構成の時よりは緊張しませんでした。3T-3Tで曲かけの練習をした場合、いつもノーミスだったので、自信はありました。

——ショートの振付に関して
創作舞踊の先生に来て頂いて、ひとつひとつの振りにストーリーを与えてもらっています。それをイメージすることで、表情もうまく出せている、と思います。

——山田満知子コーチからの言葉
演技前は、「自信はあるでしょ!」と聞かれて、「うん!」と。「じゃあ、元気よく、スピード出してやりなさい」と言われました。演技後は、ステップでちょっとつまずいてしまったので、「ステップー。」と言われたんですけど、「でもよくがんばったね!」と、今季初めて褒めてもらいました。

——世界選手権への思い
昨季の世界選手権では、悔いが残ったので、それを挽回したいな、と思っていたら、「(今季も)出たい!」という気持ちが出て来ました。

——フリーに向けて
ループが2本も入っていて、ちょっと緊張するんですけど、今日の勢いのまま、元気よくやりたいです。理想はノーミスなんですけど、自信を持って、あまり考え過ぎず落ち着いてやれたら、と思います。


FS"Violin Concerto"

6位 (107.13 TES48.21 PCS59.92 -1.00 fall)
{3Lz(e) -0.84, 1Lo(3Loの予定) 0.00, 3F +0.84, LSp3 +1.00, FSSp3 +0.30, ChSp1 +1.26, 3Lo<~2A -0.14, 3F<+SEQ(両足着氷 3F~2Aの予定) -1.96, 3T +0.98. SlSt2(fall) -0.84, 3S-2Lo<-2Lo +0.14, CCoSp4 +0.70}

Kanako MURAKAMI 村上佳菜子 © Japan Sports

——3位になって
目標が表彰台だったので、目標が達成出来てよかったです。

——フリーの演技について
出る時に、「ショートがんばったので、自由に楽しく、思い切り滑ってきます!」って言って滑って、思い切りは出来たんですけど、ほんとに自由になっちゃったので(笑)、だめだったかな、と思うんですけど、でも、ショートが良かったので、気持ち的には満足しています。(終わった後、悔しそうでしたが?:) やっぱり、ステップ!(での転倒) あとは、ループ2本決めたかったんですけど、それが両方いい感じではなかったので、悔しかったです。

——ショート1位で迎えた心境
ショートはたまたま良くて1位になって。「表彰台に乗れたらいいな」と思っていて、あまり順位のことで動揺はしなかったんですけど、やはり「最終滑走」に慣れていないので、それが一番大きいな、と思います。最終滑走に、これから慣れていかなくてはいけないので、そういう練習もこれからやっていきたいです。

——6分間練習を終えてから演技までの調整
6分間で体はすごく動いていたので、なまらないように、とりあえず動こう!と思って、中で縄跳びをしたり、ずっと運動していました。(リンクに出てすごい勢いでスタート位置に着きましたが?:) いつも、体を動かせるようにそうしているので、いつも通りやりました。

——ステップでの転倒について
つまずいちゃって(笑) 頭が真っ白になっちゃって、いつもはステップで転ばないので、どこからやり始めるか戸惑ったんですけど、うまく合わせることが出来たので、それは良かったなぁ、と。

——山田満知子コーチからの言葉
演技前は、「ショートがんばったから、思いっきりやってきなさい!」と。演技後は、「(ステップ)やっちゃったね。」と。

——キス&クライで、「4位になるんじゃないか」と心配されていましたか?
それよりも、(ステップで転んだ)映像がおもしろすぎて(笑) それで、美穂子先生とずっと笑っていました。

——全日本を終えて
この試合でいろんなことが起こったので。いろんなことを学んだし、フリーでは、気持ちの「持って行き方」が悪かったということを勉強出来てよかったです。

——シーズン後半の抱負
ショートと同じくらいフリーも出来るように、もっともっとフリーの曲をかけて練習して、1日に2,3回ノーミス出来るようにして、フリーも自信がつくようにしていきたいと思います。(ショートの3-3について:) とりあえず、3F-3Tで調整していくんですけど、すごく3F-3Tが良ければ本番で挑戦、すごく悪かったら3T-3Tのほうが安全ですし自信もあるので、3T-3Tにするかもしれません。まだ全然分からないです。(フリーで3T-3Tを構成に入れることは考えていますか?:) 自分では、入れたいなぁ、という気持ちはあるのですが、先生と相談して決めないといけないことなので。今は全日本が終わったばかりなので考えていないのですが、落ち着いてから、先生と話して構成を決めてもらって、練習に励みたいです。

——世界選手権での目標
前回8位だったので、それ以上は絶対に、と思っています。


最終日代表チーム会見

——今の心境
今シーズンは、よくないことが続いていたので、世界選手権出場が決まった時は、本当にうれしかったです。だけど、フリーはあんまり良い演技ではなかったので、ミスのない演技が世界選手権で出来るように、たくさん曲をかけて、自信をつけて臨めるようにがんばりたいと思います。

——世界選手権の抱負
昨年の世界選手権では、フリーであまり良い演技が出来なかったので、今回の世界選手権では、その悔しい気持ちを挽回したいと思っています。今シーズンいろんなことを経験してきたので、それを活かして、今シーズンでベストのショートとフリーをやりたいと思います。


Haruka IMAI 今井遥選手

4位 四大陸選手権代表 166.67

22日(木曜日)非公式練習後

——いつ日本へ戻られましたか?
昨日帰って来ました。ちょっと時差ボケがあるんですけど、でも、2日あるので、多分大丈夫だと思います。

——アメリカでの練習
ペースが分かってきたので。やっと、環境にも慣れて、練習に集中出来ているかな、と思います。オフに筋力トレーニングをして、大分体力もついてきたかな、と。出かけに、アリッサやジェレミー、アダムとかに、「がんばってきてね」とハグされてきました!(コーチの佐藤有香さんとジェイソン・ダンジェンさんの役割分担について:) 有香先生は、振付やジャンプ、ジェイソンはジャンプとスピン、という感じです。(先生達から何か言われてきましたか?:) いつも言われるのですが、「スピン(の回転数)数えてね!」って(笑)

——GPS後の調整について
ジャンプの細かい点や、振付も手直ししたり、細かいところをたくさん修正してきたので。自分自身でも、手応えを感じていますし、先生達も「すごく良くなった!」とおっしゃって下さっているので、とても良い練習が出来たと思います。(修正した内容について:) 今まで何もしていなかった部分に足したり、ステップも、良くなるように作り変えたり、スピンも 軸がもっと安定して回れるように、ジャンプもきっちりと飛べるように、と練習しました。

——怪我の具合について
大分良くなっているので、今のこの状態をキープ出来たらな、と思っています。

——3-3について
Lz/Fからやってしまうと、練習の段階で3Lz/3Fの本数が多くなってしまうので、それは、もっと足が良くなってから、と言われています。今回は、フリーで3T-3Tを予定しています。

——全日本での目標
去年の全日本が、本当に悔しかったので、今回は、そのリベンジをしたい!という思いで一杯です。


SP"Song Without Words"

5位 (57.82 TES30.22 PCS27.60)
{3F-2T 0.00, 3Lo +0.42, FCSp3 +0.70, 2A +0.20, CiSt2 +0.50, LSp3 +1.00, CCOSp4 +1.10}

Haruka IMAI 今井遥 © Japan Sports

GPSから今回の全日本に向けて、一ヶ月弱、とても良い練習が出来ていたので、自信はあったんですけど、前回の全日本で、とても大きな失敗をしてしまったので、それが頭によぎってしまって。最初のジャンプが、ちょっとだけうまく行かなかったな、(3F-2T 着氷で流れずGOE0.0)と思うんですけど、それ以外は、キチンと落ち着いて出来たので、良かったんじゃないかな、と思います。
昨季は、それまでショートではミスなく試合を重ねていたのに、全日本だけ!ジャンプを3つ共失敗してしまいました。今季も、ショートではミスなく来ていたので、そのことが昨年の全日本と重なってしまって。それでも、「ここまで練習してきたんだから!」という思いで滑り切りました。(演技後には笑顔がはじけていましたね:) 去年のことが頭にあって、内心不安だったので、その不安に打ち勝って、「ああ、よかったな!」とほっとしました。

——57点が出ましたね。
今回は、あまり点数を意識していません。「自分が出来ることを落ち着いて全てやり切りたい」という思いが強いので。それがちゃんと出来たので、良かったと思います!

——時差ボケは大丈夫ですか?
ちょっと⋯(笑) 今日も、3時に起きてしまいました!でも、私的にはぐっすり寝られた感じで、「もう6時くらいかな!」と。時差ボケでも、しっかりした演技がしたいと思っているので、その面では、今日は全体的に良かったと思います。

——佐藤有香コーチからの言葉
「スピンの回転数を数えて」と、毎回言われています(笑)

——フリーに向けて
明日は、2011年の最後の試合なので、自分自身のびのびと滑って、今まで練習してきた成果が全て出せるように、ひとつひとつ丁寧に!最初から落ち着いて、きっちりと滑っていきたいと思います。楽しいプログラムなので、私自身も楽しんで滑って、見ている皆さんにも、楽しい感じが伝わったらいいな、と思います!


FS"My Fair Lady"

5位 (108.85 TES53.25 PCS55.60)
{3T-3T +0.98, 3Lz(e) -0.98, 3F< -1.54, 3Lo +0.70, CCoSp4 +0.60, 3S<-2T-2T(3S-2T-2Loの予定) -0.56, ChSp1 +0.42, 3S<-2T, 2A< -0.50, SlSt2 +0.60, LSp3 +0.80, FCSp4 +0.70}

Haruka IMAI 今井遥 © Japan Sports

6分練習からすっごい緊張していて、6分練習で全然体が動かなくて、引き上げた後もずーっと緊張していて、足が震えていたのですが、その割には、まとまった演技が出来てよかったなぁ、と思います。終わった瞬間は、すごくうれしかったんですけど⋯ 今、冷静になって考えてみると、回転が足りないジャンプがいくつかあったと思いますし、スピンの回転も遅くなってしまいましたし、細かいミスがいろいろあるので、悔しいな、という気持ちです。(3F< について:) いつもより上にあがらなくて、回転も足りず、中途半端な形で降りてしまい、バランスが崩れてしまいました。(演技中、いい笑顔が出ていましたね:) あそこは、振付の有香先生が、「笑って!」って(笑) 何回も言われていたので、ちゃんと笑いました!

——3T-3Tについて
初めて3T-3Tを飛びました!⋯緊張していて、振付も合っているか分かんない状態で、3T-3Tを飛んだ時も、意識がなくて、ただ体が勝手に動いた、という感じで。練習で出来ていたから、体がそう動けたと思います。私は、単発の3Tが苦手で、まさか自分が!3T-3Tをやるとは、今まで思っていなくて(笑) でも、怪我(右足甲疲労骨折)をして、Lz/Fや右足に負担がかかるジャンプからの3-3は、たくさん練習出来ない、ということで、「だったら、3Tで。」とがんばって練習しました。

——佐藤有香コーチからの言葉
⋯緊張していて、憶えてないですね!(笑) 6分練習で体が動かなかったことで、さらに緊張してしまいました。演技後は、「良かった!」と言ってもらえました。

——アメリカでの生活、練習について
有香先生のチームが住むお家にホームステイしています。チームメイトは、皆やさしいし、上手で、お手本になるような選手ばかりなので、一緒に練習していて刺激になります。(特に参考にしている選手は?:) アリッサ・シズニー選手のスピンや、綺麗な表現、スケーティングも大好きなので、憧れて見ていますし、ジェレミー・アボット選手のスピード感、スケーティングもジャンプも全部すごいので、⋯ほんとに!周りの選手が皆上手なので、近づきたいな、という思いでいっぱいです。(英語は大丈夫ですか?:) まだ、ペラペラには喋れないんですけど、大分聞き取ることは出来るようになってきましたし、アリッサ選手や周りの皆が、私が片言なのは分かっているので、すごく分かりやすい英語で言ってくれたり。分からない時は、携帯の翻訳機を使って話してくれるので(笑) 皆やさしくて、なじめています。(今後の進学について:) 大学は、東京の近場にすると思います。(アメリカと日本の練習環境の違い:) 私の場合は、地元のリンクがホッケー用のリンクで、なかなか貸し切り練習が取れず、週に1,2回の貸し切りで毎日練習していました。大きくなってからは、強化選手が使える中京大学のリンクでも練習させてもらっていましたが、やはり東京から通うのが大変で⋯ 「どうしたらいいかな?」と考えて、「思い切って、アメリカに行こう!」と。「デトロイトスケーティングクラブ」では、リンクも3つあるし、トレーニングの先生もしっかりついて下さって、陸上トレーニングから指導してもらえるので、スケートに打ち込める、素晴らしい環境だと思います。

——踊りの変化について
振付の時に、有香先生と共にバレエの先生が見て下さって、手の動きなど直してもらったり、有香先生のレッスンの時も、指先から表情まで細かく見て下さるので、それで良くなったんじゃないかな、と思います。

——メダルまであと一歩でしたね。
正直、今回は、メダルより、自分が納得出来る演技がしたいと思っていました。納得出来ない部分もあるんですけれど、自分が出せる演技の最低限は、ちゃんとしっかり出せたかな、という思いがあるので、結果は良かった、と思って満足しています。

——全日本を終えて
前回の全日本が、とても悔しい結果に終わってしまい、今年の全日本に向けて一年間、練習拠点もアメリカに移して、スケートにだけ打ち込める環境でがんばってきました。練習でも、ジャンプの確率は上がっていて、曲かけでも入っていました。それだけ練習してきた自分を信じていたので、緊張していても最後まで滑り切ることが出来ました。去年のリベンジは出来たと思うので、よかったと思います。

——今後の抱負
「今のままでは通用しない」ということは分かっているので、3-3も種類を増やして、出来るように。大分怪我も良くなっているので、3Lz/3Fから出来るようにして、演技全体も、もっともっとレベルアップしていけたら、と思っています。有香先生についてから、細かい点までいろいろと、たくさん指導して頂いています。先生について行ったら、もっともっと上手になれると思うので、先生を信じて一緒にがんばっていきたいと思います。


MIU SATO 佐藤未生選手

5位 世界ジュニア選手権代表 163.86

SP"Libertango"

7位 (54.14 TES31.38 PCS22.76)

MIU SATO 佐藤未生 © Japan Sports

これまで、第一グループの一番滑走というのはなくて、この初出場の全日本がはじめてだったので、すごく緊張しましたが、(3T-3T< 3Lzを含む)ジャンプも決まって、スピンも速く回れて、思い切って滑れました。今までで一番良かったです。全日本でシーズンベストが出てうれしかったです。

——山田満知子コーチからの言葉
「集中して、いつもの演技を!ジャンプを高く回るように。」と。

——SP"Libertango"について
タンゴを習って臨んでいます。最初は、タンゴに慣れていなかったのですが、滑っているうちにメリハリにも慣れてきて、良くなったと思います。

——全日本Jrからの調整について
細かいミスをしないように、というのと、曲をかけた中でのジャンプの確率を上げていく、という練習をして来ました。

——フリーに向けて
今まで以上に、練習してきたことが出せるように、がんばりたいです。

——全日本の目標
自分のベストの演技をすることです。


FS"Piano Concerto No. 2"

4位 (109.72 TES59.16 PCS50.56)

MIU SATO 佐藤未生 © Japan Sports

細かいミスはあったのですが、今まで一番、大きいミスなく滑れたので、今はうれしいです。ミスをしないように、「いつも通り」ということを目指していました。大きく滑って、ジャンプも流れで飛べて、大きな演技が出来たと思います。後半2回目の3Lzに2Tがつけられなかった(1T)ことと、細かいミスが多かったので、そういうところが悔しいです。(今日一番良かったところ:) 最初の3Lz(GOE+0.84)です。3F(e GOE-0.70)も、まだ試合ではあまり決まったことがないので、そこは、自分でも良かったと思います。

——全日本を終えて
この全日本に向けて、「普段からミスがない」という練習が出来ていたので、その成果が出たと思います。お客さんが多いということで緊張もしましたが、ワクワクしていました。全日本では、憧れの選手と試合が出来るので、いつもとはまたちょっと違った雰囲気で滑れました。

——今後の抱負
全日本での経験を活かし、今日よりも、もっと良い演技が出来るようにしていきたいです。(構成以外で取り組んでいるジャンプ:) 今、3Lz-3Tを練習しています。今後の大会で構成に入れていけるようにしたいです。(ルッツが得意ですか?:) ルッツが好きです(笑)


Satoko MIYAHARA 宮原知子選手

6位 世界ジュニア選手権代表 163.85

SP"Por Una Cabeza"

15位 (47.06 TES25.94 PCS23.12)

Satoko MIYAHARA 宮原知子 © Japan Sports

初めのジャンプでミスしてしまって(3F-3Tの3Fで転倒)、ステップでも転倒してしまって、残念です。1個目に失敗してしまったので、次はコンビネーションにしようと、すぐ2個目のジャンプに2Tを付けようと思っていました。(3Lz-2T) 観客の方もたくさんいたので、すごく緊張しました。シニアの選手達と試合をするのは、すごくたのしみでした。

——濱田美栄コーチからの言葉
演技前は「どんな失敗があっても、前向きに全部考えて、後ろは振り返らないように」と言われました。演技後は「緊張したの?」と。「2個目のジャンプをコンビネーションに出来たのが良かった」って言われました。

——スケートを始めたきっかけ
リンクに遊びに行って、感じが良かったので、続けています。

——シニアの選手のスケートに触れて
全体的にスピードがあって、自分の気持ちをコントロールすることが出来ている。そこがすごいな、と思います。

——フリーに向けて
緊張はすると思いますけど、今日みたいな失敗がないように、がんばりたいと思います。


FS"Mother Goose Suite"

3位 (116.79 TES65.59 PCS51.20)

Satoko MIYAHARA 宮原知子 © Japan Sports

今日は、昨日のショートとは違い、思いっ切り滑れて、ミスもなくてよかったです。(冒頭3Lz-3T<、後半の3Lz-2T-2Tを含む5種7トリプルを成功。スピン・ステップでもレベルを揃えた)昨日のショートのことは忘れて、「練習通り」と思って滑りました。全日本ジュニアよりも点数が出たし、3Lz-3Tも回転不足ですが降りたので、すごくうれしいです。(「6位」でシニアの全日本を終えますね:) 自分が思っていたより、順位が上だったのでうれしかったです。

——濱田美栄コーチからかけられた言葉
「今日はがんばった!」と言われました。

——最終グループの演技を見て
ジャンプもうまいし、スピードがあるので、勉強になりました。

——世界ジュニアへ向けて
ショートから良い演技が出来るようにしたいです。(ロシアの注目選手も出場しますね:) ロシアの選手は、全部がうまいので、それに負けないように、スピンやその他もキッチリ出来るようにしていきたいです。(海外試合のたのしみ:) 外国の選手と一緒に滑れて、違うスケートが見られることです。

——今後の抱負
緊張した時にも、落ち着いて自分の出来る限りの演技が出来るようにしていきたいです。スピンも速く回って、大きく滑れるようにしたいです。(構成以外で取り組んでいるジャンプ:) 3Aの練習も、たまにしています。


Risa SHOJI 庄司理紗選手

7位 世界ジュニア選手権代表 156.47

SP"A Big Band Jazz Medley"

11位 (51.50 TES27.18 PCS24.32)

Risa SHOJI 庄司理紗 © Japan Sports

会場も大きくて、自分の中で緊張もどんどん大きくなっていったんですけど、「ジャンプを全部成功させよう」とか「ノーミス」とか、順位や結果は考えずに、中身を重視して、楽しくのびのびと滑ろうと思っていました。「ノーミス」というわけには行かなかったんですけど、自分の中ではすごく大きく動けたと思います。緊張もしていましたが、会場の皆さんが応援して下さって、それが力になって後押しして頂いたので、大分抑えることが出来ました。とても楽しく滑れました。

——今日のジャンプについて
「納得のジャンプ」とはいきませんが、いつもの試合より思い切り飛べたと思うので、そこが良かったかな、と思います。

——今日の反省点
レイバックのビールマンで、穴にはまってしまって⋯ 回転は良かったと思うので、そこが一番悔しいです。

——シニアの選手達と滑ってみて
お姉さん達と戦えることは光栄です。「私がここにいていいのかな⋯」と気後れしてしまう部分もすごくあるのですが、自分に負けないように、ということを課題にしていました。

——フリーに向けて
明日もこの調子で、楽しくのびのびと滑れたらいいな、と思っております。


FS"Legends of the Fall"

7位 (104.97 TES53.69 PCS51.28)

Risa SHOJI 庄司理紗 © Japan Sports

昨日、「ノーミス」というわけではなかったのですが、自分ではすごく良く出来たかな、と思っているので、それをまた今日につなげられて、今はほっとしています。得点も出して頂いたのですが、演技内容にも満足しています。緊張感に、気持ちが負けなかったので、達成感があります。(3Fや3S成功の後、笑顔が出ていましたね:) JGPFで、なかなか気持ちが続かずに、ミスが出てしまったので、3Fでは「前半はうまく行った」と、3Sでは「もう大丈夫」と余裕が出て、思わず笑ってしまいました。緊張していたのですが、今回は、皆さんの応援が後押しになって、それが力になりました。「感謝」しかないと言うか⋯ とてもうれしかったです。

——シーズン前半の評価
昨季は、何も分からないまま試合に出ていて、ただ単に「がんばろう!」という気持ちだけだったのですが、今季は、ジュニアでの大変さ・シニアのお姉さん達と同じ試合に出場する大変さも分かってやってきているので、技術面でも精神面でもコントロールするのが難しくて、シーズン前半は「自分に負けていた」ということが多かったです。今年最後の全日本で、自分をうまくコントロール出来たことは良かったな、と思います。

-「インスブルック・ユースオリンピック」(1月)出場が決定しましたね。
まさか自分を選んで頂けるとは思っていなかったので、とても光栄なのですが、その分、ちゃんとやって来なければいけない、という思いもありますし、自分でも初めてなので、「どんな試合なのかな?」とすごくワクワクしています。(135.32 6位)

——今後の課題
ジャンプの回転不足もありますが、それ以上に、試合で緊張に負けてしまうので、「気持ち」が一番足りないと思います。今大会ではショートにミスが出てしまったので、次の試合は、ショート/フリーと、なるべくミスのない演技をやっていきたい、と思っています。そのためには、「気持ち」と言うか⋯ 精神的にも強くならなければいけないと思うので、まずは精神的に強くなりたいです。


Yuki NISHINO 西野友毬選手

8位 156.45

SP"O Mio Babbino Caro"

4位 (58.52 TES32.60 PCS25.92)

Yuki NISHINO 西野友毬 © Japan Sports

びっくりした(笑) ⋯ドイツのNRWトロフィー(3週間前)の時ほうが、気持ちよく滑れたので、「どうかな?」と思っていたんですけど、点数が出て、すごいびっくりしています。自分では、重心が上のほうにあって、アップアップだったんですけど。

——ジャンプについて
公式練習の時に、曲なしでは飛べていたのですが、曲かけでは入らなくて、不安だったんですけど。試合で、一回集中し直したら、「気合いで!」飛べました(笑)

——全日本に向けての調整
「ジャンプの迷いをなくすように」という練習をやって来ました。入りがちょっと違うとパスしたりするジャンプを、ほとんどやるように。

——「評価されるようになった」という実感はありますか?
えええええ⋯ (笑) いえ、(笑) 全然実感がないです!ただただ、びっくり。

——前回の全日本と比べて
去年とは、ちょっと違って、「何も考えず」とは行かず、結構、「⋯現実。」という感じでやっています(笑)

——岡島功治コーチからかけられた言葉
「良かったじゃん!」って。でも、自分の中ではすっきりしてなかったので、「⋯まぁまぁ。」って言ったら、「えー。でも、良かったじゃん!」って。で、点数(58.52)が出たら、二人で、「エ゛ェェェェーーーーーッ」って(笑)


FS"Piano Concert No. 1"

11位 (97.93 TES44.65 PCS53.28)

Yuki NISHINO 西野友毬 © Japan Sports

((フリー後の取材音声がなく、申し訳ございません))


Haruna SUZUKI 鈴木春奈選手

9位 156.23

SP"Ole Guapa"

9位 (53.04 TES28.76 PCS24.28)

Haruna SUZUKI 鈴木春奈 © Japan Sports

この大きな舞台で、すごく楽しく滑れて、よかったと思います。すっごくほっとして!やっと、明日に少しつながったかな、と安心しています。ステップを課題にしていたので、それをうまくやれたのがよかったです。ルッツ(e GOE-1.54)以外は良く出来たと思います。

——佐藤信夫コーチからかけられた言葉
ルッツがあまり良くなかったので「もうちょっとがんばれたらねぇ。」というのと、「良かったね。」と言われました。

——全日本に向けての調整
2週間前にクロアチアの試合(ゴールデン・スピン)があったので、それと全日本と、で、焦ったりしたのですが、そこは真剣に、「ガァーッ」と集中して!ここまで練習して来ました。時差ボケで、一週間はふらふらしていたのですが、次の1週間で、「全日本だ!」と思って、気持ちが入りました。

——フリーに向けて
明日も、目標としてきたことがここで出せるように、気持ちをしっかり集中させて、たのしめるように滑りたいと思います。


FS"Autumn from The Four Seasons"

8位 (103.19 TES51.75 PCS51.44)

Haruna SUZUKI 鈴木春奈 © Japan Sports

すごい緊張しました。途中から、自分の滑りが出来たかな、と思います。最後までスピードも落ちずに、演技も良かったな、と思っています。ステップアップ出来た試合になったと思います。(Jrのプログラムより30秒長くなってどうでしたか?:) スパイラルが入っただけなので、大丈夫です。

——佐藤信夫コーチからかけられた言葉
「ジャンプが惜しかったねぇ。」というのと、「スケーティングのスピードが最後まで落ちずに、よく出来たね。」と。

——前回の全日本と比べて
去年とは違う会場の雰囲気もたのしめましたし、去年とは違う大人っぽさが出せたかな、と思っています。

——今季の成長面
以前は緊張しすぎて、「自分がここにいていいのか。」と思うくらいだったんですけど(笑)、今では場の雰囲気にもすこし慣れるようになって、「会場の皆さんとたのしめるように」という風に、考えが変わってきました。お客さんにたのしんでもらうのが目標なので、「ああ、あの子は綺麗な演技だったなぁ」と印象に残るような演技をやっていきたいです。

——演技前のトラディション("お約束")
出て行く前に、「絶対、春奈は大丈夫!」と自分で言っています。先生も一緒に、手を握って「大丈夫!」と。

——今後の抱負
スケーティングと表現力が、もっともっと伸ばせるといいな、と思っています。

——目標とするスケーター
佐藤有香コーチに振付して頂いているので、有香さんのスケーティングの滑らかさや表現力を勉強していって、有香さんを目指していきたいです。


Kana MURAMOTO 村元哉中選手

10位(SP6位/FS9位) 154.11

((インタビュー音声がなく、申し訳ございません))

Kana MURAMOTO 村元哉中 © Japan Sports
SP"Mission Impossible"


Kana MURAMOTO 村元哉中 © Japan Sports
FS"Last Emperor"


Kako TOMOTAKI 友滝佳子選手

11位 148.99

SP"Time to Say Goodbye"

10位 (52.02 TES29.66 PCS22.36)

Kako TOMOTAKI 友滝佳子 © Japan Sports

緊張しましたが、ジャンプも好調で、全体的にうまくまとまったので、良かったと思っています。プログラムでミスをしないこと、表現をがんばることが目標でした。お客さんがたくさんいらっしゃるので、「見る」ところと、指先も決まるように、気をつけていました。(会場の雰囲気はどうでしたか?:) ちょっと⋯「すごいな。」と思いました。応援の声は、力になりました。

——全日本Jrからの調整について
フリーの後半、疲れてくると、だんだんジャンプの位置が変わってしまうので、それを何回も何回も練習して修正して来ました。

——今季成長したところ
自分では分からないのですが⋯「踊れるようになったね」と言われるようにはなりました。曲との調和に関しては、自分でもだんだん分かってきていると思います。(今日の演技は、「うまく表現出来たな!」という感じでしたか?:) ⋯(照)

——コーチからの言葉
演技前は「いつも通り」、演技後は「動きは良かった。でも、もうちょっと大きく動けたかな。」と言われました。

——憧れの選手
浅田真央選手です。

——全日本に出場しての感想
シニアの選手は、スケーティングがうまいので、勉強になります。

——フリーに向けて
ミスなくまとめて、上位に入れるように。得意のループジャンプを2本入れています。後半が崩れているので、後半もがんばりたいです。


FS"Samson and Delilah"

12位 (96.97 TES51.65 PCS46.32)

Kako TOMOTAKI 友滝佳子 © Japan Sports

思ったような演技が出来なくて、すごく悔しいです⋯(黙) 朝の練習は結構良かったのですが、緊張して硬くなりすぎました。最近は、後半のほうが体が動くので⋯ 前半のジャンプが悔しいです。ショートもフリーも出来るようにがんばりたいです。(「今季はどうしても世界ジュニアに出たい」と全日本に挑んだ友滝選手でした)

——これからシニアの選手の演技を見られますか?
スケーティングとか、踊りとか、シニアの選手のうまいところを勉強したいです。

——今後の予定・抱負
インターハイが決まっています。「お客さんに見せる」ことと、「いつも通り」の演技が出来るように、と思っています。


Satsuki MURAMOTO 村元小月選手

12位(SP8位/FS13位) 154.11

((インタビュー音声がなく、申し訳ございません))

Satsuki MURAMOTO 村元小月 © Japan Sports
SP"黄昏のワルツ"


Satsuki MURAMOTO 村元小月 © Japan Sports
FS"Madame Butterfly"


Miyabi OBA 大庭雅選手

13位 146.83

SP"Tempest"

13位 (48.26 TES26.14 PCS22.12)

Miyabi OBA 大庭雅 © Japan Sports

今シーズン、ずっと調子が悪かったのですが、この3日前から、3S-3Tが飛べるようになって、公式練習でも調子が良くて。一週間位前までは、全日本Jrみたいに「3S-2T」に逃げたほうがいいかなぁ、という話をしていたのですが、自分の"体"が、「全日本に向かってがんばってるな」という感じがして(笑) 意識の中でも「3-3飛ぶぞ!」という気持ちだったのですが、体のほうも、「3-3飛べよ!」という風に動いていて、「失敗してもいいから飛んで来いよ!」って言ってる感じで(笑) 3Sが決まれば、3Tも絶対に決まる!と思っていました。⋯ちょっと、3Sが崩れちゃったんで、3Loに2Tを付けたんですけど。全日本が近づくにつれて、調子が上がってきて、全日本Jrの時も、難しいジャンプを外しながらもショート/フリーでほぼノーミスの演技が出来てたので、全日本は「いけるかも!」という感じで来ました。今日の出来には満足は出来ないんですけど、予想よりは高い点数を出せたので、フリーでもキチッとジャンプを決められるように!がんばって、ステップも元気よく滑れるように!3分半よりも4分のほうが苦手で、体力的にツライので、スピードも落ちないように!やりたいと思っています。全日本Jrと同じ構成でやるんですけど、このプログラムを2シーズンやっているので、「私のフリーは、こうだぞ!」みたいな、そういうものを全部出し切りたいなと思ってます!
((⋯以上、一気しゃべくり!!))

——ステップについて
名古屋を出発する前に、中京大学のサブリンクで練習して、サブは周囲が鏡になっているんですけど、そこで初めて自分のステップをまじまじと見て、自分では大きく腕を振ってる、と思っていたのに、「全然振れてないじゃん!」ということに気付けて、全日本の前に「ここはこうしたほうがいい」というのを直して来ました。「ステップでも加点がもらえるように!見せるところをしっかりやる!」ということを、ジャンプの次にがんばってやって来ました。


FS"Polovtsian Dances"

10位 (98.57 TES52.25 PCS46.32)

Miyabi OBA 大庭雅 © Japan Sports

ショートもフリーも、ひとつずつミスがあったので、それは悔しいんですけど、練習の時よりジャンプがちゃんと決まっていたので、それは良かったかな、と思います。ジャンプとジャンプの間の精神状態が落ち着いていて、ひとつひとつ切り替えながら進んで行ったので、その面では前回の全日本より良かったかな、と思います。今回のほうが、緊張してしまって⋯ いつも決まるジャンプが練習で決まっていなかったので、それが不安で、そのせいで緊張しました。演技前に、鏡の前でステップを確認しながら練習していたんですけど、「あ!このポジション、なんでこんなになってるの!」とか(笑)、それを実感して、短い時間だったんですけど少しずつ修正出来ました。今シーズン、ショートは課題がルッツだったので、他のジャンプよりも、ルッツフリップを練習してきて、その分、3S-3Tの練習不足になっちゃったのかもしれませんが、ショートでもフリーでも、Lz/Fを決めることが出来たのでよかったです。フリーは2シーズンやっているので、「また同じか。」って思われないように、「もっとスピードを!」「もっと見せる!」ということを意識して練習して来ました。
((以上、一気しゃべくり納め))

——今後の予定・抱負
中部日本選手権・県大会・インターハイに出場する予定です。来シーズンは、地元の大会に向けての調整もしっかりとして、本番までに備えることが大事だな、と思います。


Shoko ISHIKAWA 石川翔子選手

15位 133.66

SP"La Rosa"

14位 (47.62 TES25.34 PCS23.28)

Shoko ISHIKAWA 石川翔子 © Japan Sports

3T-3Tは、セカンドがアンダーローテだと思います。(点数について問われて:) 毎年ショートで50点台に乗せることが出来ないので、悔しいんですけど、今日は公式練習で調子が良くなかったので、ジャンプに関しては、回転不足があってもまとめることが出来たので、良かったかな、と思います。(ステップの転倒について:) (笑) 自分の実力不足だと思います。技術的体力的に向上していれば、しなかったミスだと思います。

——全日本に向けての調整
怪我をしてから、滑り込みが出来ていなかったので、曲をかけて練習をする、ということに努めていました。

——フリーに向けて
NHK杯では、緊張であったり、いろんな面で出来なかったので、練習したことをしっかり出し切りたいです。明日は、のびのびと滑り切れたらいいな、と思います。


FS"Miss Saigon"

16位 (86.04 TES38.68 PCS47.36)

Shoko ISHIKAWA 石川翔子 © Japan Sports

「順位」が悔しい、と言うよりも、「自分が最大限やって出来ると思っている演技」に比べると、ほど遠いので。力を出し切れませんでした。スタミナ不足、というのが一番大きいと思います。練習は、NHK杯前よりは出来ていたので、いい緊張感の中で平常心で臨めていました。そこは、良くなったところかな、と思います。指先・つま先まで気を配れていたかな、と。スピードも、NHK杯よりは出せていたと思います。ジャンプの調子自体は練習よりも良くて、体も、昨日よりもキレていたと思いますが、ステップなど、もっとよく出来たかな、という部分もあります。

——他の選手の演技は見られていましたか?
フィギュアスケートを見るのが好きなのですが(笑)、今回は、自分も出場しているので、自然と自分の演技に集中していて、見ていませんでした。自分の演技が終わると、見られるのでたのしみです!(笑)

——今後の予定・抱負
インカレは出場が決まっています。コンビネーションジャンプを構成通り飛べるようにすることと、スピンも、急には良くなりませんが、少しでも加点がつくように、練習していきたいと思います。


Mutsumi TAKAYAMA 高山睦美選手

18位 130.38

SP"Tuxedo Junction"

12位 (48.48 TES24.88 PCS23.60)

Mutsumi TAKAYAMA 高山睦美 © Japan Sports

満足出来る演技ではなかったです。去年ショート落ちという残念な成績だったんですけど、今年はなんとか、フリーも滑れそうです。全体的に、思ったよりたのしく滑れました。最初の3Lz-2Tは、「まぁ満足。」後半がちょっと⋯ フリップ(ダブル)からちょっとずつ落ちて。明日につながるように、切り替えていきたいです。

-「明日のフリーは何を考えて滑るか」と聞かれて
「何を考えて」ではなく、今出来る自分のすべてを出し切って滑れたらいいな、と思います。


FS"Amelie"

19位 (81.90 TES35.82 PCS46.08)

Mutsumi TAKAYAMA 高山睦美 © Japan Sports

ルッツ、フリップが終わったあたりから、体力がなくなって、タイミングが合わなくなって、こういう結果になってしまいました。調子はそんなに悪くなかったのですが、「全日本という緊張感。」調整不足ですね、確実に。悔しいです。

——FS"Amelie"について
2シーズンやっているので、昨季よりは滑りこなせていると思います。ステップもレベルを上げるために変えてきたのですが⋯ 「そこもまた課題のひとつ。」

——演技の変化について
小さい頃は、「表現すること」が苦手だったのですが、徐々に、自分の個性も出せていると思います。

——シーズン前半の評価・今後の抱負
メンタル的には、徐々に強くはなってきていると思っていますが。ミスなく、自分の満足する演技が出来るように、またがんばりたいと思います。


Kanade HASEGAWA 長谷川奏選手

21位 124.07

SP"Armenian Rhapsody"

19位 (44.98 TES24.26 PCS20.72)

Kanade HASEGAWA 長谷川奏 © Japan Sports

ループがちょっと失敗してしまったんですが(3Lo<< 両足着氷)、3T-3T(GOE+0.84)が決まったので、よかったな!と思います。憧れの試合だったので、「楽しんで踊ろう!」と臨みました。コーチからも、「楽しんでおいで!」と。同じリンクから出場する選手の練習を見て、私もがんばろう!と思いましたし、また、このすごいメンバーと一緒に滑れたことも、とてもよかったと思っています。緊張はしましたが、こんなに大勢の方に自分の演技を見て頂けるので、「いつもの試合よりも楽しい!」という気持ちでした。

——6分間練習では、3T-3Tの調子が悪かったようですが?
全日本に入ってから公式練習で一度も外していないので、そこだけの自信でがんばりました!

——全日本に向けての調整
ループがまだ完璧ではなかったので、3Loを中心に、3T-3Tも外さないように、しっかり練習して来ました。

——憧れの選手は?
アリッサ・シズニー選手です。スピンもジャンプもスケーティングもすごく綺麗で、憧れます。そういう選手になりたいです。日本では、浅田真央選手が好きです。

——衣装について
母が作ってくれています。明日は、お姫様みたいでとてもかわいいので、早く着て滑りたいです!(笑)

——フリーに向けて
とても楽しいプログラムになっていますので、自分も楽しんで、観客の皆さんにも楽しんで頂けたらな、と思います。


FS"An American in Paris"

22位 (79.09 TES38.13 PCS40.96)

Kanade HASEGAWA 長谷川奏 © Japan Sports

もぅー、楽しかったです!(笑) 今日のほうが楽しかったです!もう、次もないので。「これだけだ!」と思って、楽しんで滑れました。最後の3T-2Tがパンク(3T-1T<<)してしまったので、そこが残念ですけれど。

——いつも緊張されないのですか?
いえ、この前の東日本では、全日本の出場権がかかっていたので、緊張しました。今日は、次がなかったので!

——全日本を終えて
全員うまいので、男子も女子も、うまい人の演技を見られる、というのがすごく刺激的だったし、「ああ、あのジャンプはああいう風に踏み切ればいいのかな」とか、すごく参考になりました。あとは、「お客さんが味方になる!」というか。大勢の方がいらっしゃるリンクで滑ったことがないので、どうなるのかな、と思っていたのですが、皆さんの応援が力になりました!

——シーズン前半の評価
初めて全日本にも出られたし、いろんな経験が出来ました。

——シーズン後半の課題
ループが飛べなかったので、ループも入れたいな、と思いますし、スピンも、もう少し詰めて練習していきたいな、と思います。

——今後の抱負
もう一種類、トリプルを増やしたいな、と。初めてもう一種類(3Lo)飛べた時に、すごく世界が広がったので、またもう一種類増えた時に、もっと世界が変わると思うので。もう一個、飛べるようにしたいです。


Chisako KIUCHI 木内千彩子選手

23位 115.95

SP"Sabre Dance"

24位 (41.82 TES21.78 PCS20.04)

Chisako KIUCHI 木内千彩子 © Japan Sports

——佐野稔コーチと抱き合ってよろこばれていましたね。
東日本以来、練習でノーミスしたことがなくて、すごく心配していました。自分でも不安要素がたくさんあったので、一応ジャンプ全部立てた!ってことで、うれしくて!(笑) 思わず(笑)

——先生からはどういう言葉をかけられましたか?
「ノーミス出来たんだから、100点以上だよ!」って(笑)

——第三グループの最終滑走でしたが、緊張されましたか?
ハイ!緊張しました(笑) 次のグループにすごい人達が集まってるから、「うわぁ⋯ ちょっと、その前は緊張するなぁ。」と思って。朝の公式練習から緊張していました。

——東日本以降の調整について
東日本と全日本は、結構雰囲気が違って、お客様もバァーッといらっしゃるので、それにのまれないように、強い心を持って「自分の演技をしよう」と日々気をつけて練習していました。

——初出場の全日本の感想
もぅー⋯ 緊張しました!人がいっぱいいるから⋯(笑) 「気にしないようにしよう!」と思って、あんまり上(客席)見ないように!って。(応援の声は聞こえましたか?:) ハイ!それで、すごくリラックス出来て、うれしかったです。

——SP"Sabre Dance (剣の舞)"のプログラム作りについて
(阿部)奈々美先生には、「剣の舞」なんだけど、「自分が剣になったようなイメージ」で、力強さ、ハリとか、鋭さみたいなものをイメージして振り付けて頂きました。同じプログラムなのですが、昨季からガラッと変わったリメイクで、今回は1日くらいで作って。最初は先生のイメージで踊るんですけど、私が「こういう感じ〜」と踊ると、「じゃあ、そっちにしようよ!」という風に進んで行きました。

——フリーに向けて
今までショートばかり練習してきて、フリーも結構不安な要素があるので。でも、今日みたいに、押し負けないように、自分の演技をしっかりしたいな、と思います。


FS"King of Swing, and more"

23位 (74.13 TES35.69 PCS39.44)

Chisako KIUCHI 木内千彩子 © Japan Sports

——フリーの第一滑走でしたが?
前の滑走者がいると、なんとなく雰囲気が出来ているんですけど、第一滑走だと、「自分から雰囲気を作っていかないとな」と思う感じがあって。その分、ちょっと緊張したんですけど、前の滑走者の演技がなかった分、自分の演技に集中出来て、のびのびと滑れたと思っております。

——今日の演技について
結構へばっちゃって、足がグラグラで⋯ 後半のジャンプのほうで足にきていて。前半は良かったんですけど⋯ でも、まぁまぁかな、という感じです。後半が悔しかったです。(会場の「雰囲気」は盛り上がっていましたよ:) ありがとうございます!踊っているうちに手拍子もしてもらえて、自分もノレて踊れて、すごく気持ちよかったです。

——踊りについて
とりあえず、表現力に力を入れて練習していたので、そこは、ジャンプが失敗しても自分で出来るところだから、一生懸命やろう!と思ってやってました。

——シンクロをやってらっしゃるのでしょうか?
今シーズンはやっていません。先シーズンは、世界選手権に出させて頂いて。シンクロには表現力が要るので、そこで影響を受けて、磨かれたかな、と思います。

——好きな踊りのジャンル
優雅な感じのものよりは、ポップだったり、ジャズっぽいもの⋯ 今季のフリーの曲なんかが好きで、それに合わせて踊るのが、自分でもたのしくって。(何か習っている踊りは?:) 以前、ヒップホップを習っていました。


☞ Result, Judges Scores☞ 結果・採点表

☞ MEN 男子 TAKAHASHI/TRAN 高橋/トラン組

☞ A Peculiar Invitation for 2011 "All-Japan" Nationals 全日本プレビュー