thanks to: JAPAN SPORTS for their whole-hearted works on photos, NORAYA ノラヤ (NAHO YAMAMOTO) for our "beloved" green pigeon
Pigeon Post - TAKAFUMI たかふみ: projection, interview|AIKO SHIMAZU 島津愛子: text, edit, design
November 22, 2015
2015-16SP"Respedo y Orgullo (Farruca)"
@ 2015 Cup of Russia
► 思い切り、闘志を持ってやる
毎試合、小塚選手の取材では「自分からファンの皆さんに向けて話したい」そんな想いが伝わってきます。ISUグランプリシリーズ・ロシア杯終了後、今シーズンのここまでの道のりや「特技:全日本選手権(※日本スケート連盟のプロフィールより)」への決意を、皆さんのために語って下さいました。
TK: 小塚崇彦選手
PP: インタビュー Pigeon Post たかふみ
PP: ロシア杯に入るまでのことと、このロシア杯で感じられたことをお話し下さい。
TK: まずは「滑れるかどうか」というところからスタートして⋯1ヶ月ぐらい前に足が痛くなって(左足首腱鞘炎)、(欠場した)中国大会の前の2週間は練習が出来なくて、中国大会の頃は練習が出来たり出来てなかったり。トレーニングもしながら体だけはキープしていたんですけど、やっぱりスケートで養える筋肉と陸上で養える筋肉っていうのは違うんだな、と感じながらやっていて。ここ1〜2週間というところは、しっかり練習して来たんですけど⋯ まぁ、1〜2週間の練習で戦えるほど甘い舞台ではない、という風に思います。ただ、その練習の間に信夫先生も言われたんですけど、「タカヒコ本来の滑りがちょっとだけ見えた」と。「じゃあ、これだったら(ロシア杯に)行ってもいいかな」と思えて。うーん⋯何でしょうね⋯「何がどうこう」と言うよりも「感じるもの」が良かったということで今大会には来ました。
ジャンプは単独では飛べても、曲の中で何回も繰り返してやっているわけではないので⋯「肺」のほうは動かしてた(:陸上トレーニングで心肺機能は高めることが出来る)から、やっぱりある程度、フリーも最後まで持ってたと思うんですけど、筋肉的なもの、「筋持久力」がなかったなと。ショートでもステップの最後のほうは⋯ (乳酸が全身に回り)意識とんでますね(笑) フリーもステップ(シークエンス)の前から足に来てた感じだったので。筋力が持ってなかったなと思うので、そこはもう滑り込んでいくしかないなと思っています。
PP: ロシアの方々にも、大きな声援を受けられていましたね。
TK: そうですね、これだけの回数(5回)を出ている選手は⋯多分(今大会出場選手の内、出場回数)「単独トップ」になるんじゃないかな!と(笑) ロシアの地元の方達が応援して下さるのはすごくうれしいですし⋯その土地の人が応援して下さると「ひとつホームが出来た!」と感じて。世界選手権(2011年の震災後、東京から場所を移し開催されたモスクワワールドで銀メダル獲得)があったことが一番大きいと思いますけど⋯そこからもう4年も経って、憶えていない人もいるでしょうし。でも、今大会でもこうして憶えて下さっている、その土地の人の記憶の片隅にでも残れているっていうのはうれしいです。
PP: 全日本選手権に向けての取り組みをお聞かせ下さい。
TK: そうですね、もう本当に「滑り込む」しか方法はないと思うので、滑り込んで筋力的なものを回復させて。あとは「感覚」(を戻す)。重点的に滑り込むことで、ジャンプの感覚もそうですし全てが全日本に向けてのパーフェクトな演技に繋がると思うので、しっかりやっていきたいと思います。
(ジャンプについては)単独では結構良いジャンプを飛んでいると思うので、あとはもう感覚の部分かなあと。トゥループ(四回転トゥループ)も、今大会の映像を見たところちょっとタイミングが早いなと。もうちょっと待ってあげればスパンッと入るような感じがしているので。あとはしっかり練習をして。
一ヶ月つらいでしょうけど、これだけ期間が空くので。シーズンに入ると、(グランプリシリーズ、グランプリファイナル、全日本選手権と)試合も続いて滑り込めたりはしないですし、怪我もしたりして滑り込めない時期もあります。そういう意味では、つらいかもしれないけどそこを乗り越えることによって、また何か⋯先シーズンの全日本の時みたいに「何かを感じる」、また何かを感じられる、そんな舞台になるんじゃないかなと思います。
(「何かを感じる」ために必要なのは)ひとつは「戦う意志」。戦う気持ちを大切にするっていうのは、今大会でも確認出来たので、戦う気持ちっていうのはしっかり持ったままやっていければ!今年はショートから戦う意志を持って。去年は戦う意志を持っていたつもりだったんですけど、ちょっとだけ抜けていたのかなと⋯「うまくやってやろう」っていう気持ちで全日本に入って戦っていた感じがするので。そうじゃなくって、「思い切り、闘志を持ってやる」。
PP: 最後に、ファンの皆さんにメッセージをお願いします。
☞ Takahiko KOZUKA 小塚崇彦選手 @ Cup of Russia ロシア杯 on November 22, 2015