Pigeon Post - OKKO THE PIGEON GUILLEMOT 海鳩オッコ: projection, interview, edit|AIKO SHIMAZU 島津愛子: projection, interview, text, edit, design|Pigeon Post 記者チーム: projection, interview, text
thanks to: NORAYA ノラヤ (NAHO YAMAMOTO) for our "beloved" green pigeon
August 10, 2016 in Montreal, CANADA
後編では、「アイスダンスが楽しい!」深瀬選手と「氷に図形を描くのが好き、影に徹する」立野選手に、世界と日本のアイスダンスについて伺いました。新シーズンの抱負やファンの皆さんへのビデオメッセージまで御覧の上、深瀬/立野組のシーズン初戦となるISUジュニアグランプリシリーズ・日本大会(9月7日から新横浜スケートセンターで開催)での応援をお願いします。
Rikako FUKASE/Aru TATENO w/Montreal IceDancers
@ Gadbois Centre
► 一堂に会すトップアイスダンサー達の凄み
——世界のトップアイスダンサーがひしめくリンクで日々練習して得られるものは、どんなことでしょう。
深瀬: それぞれのお姉さん達がそれぞれ違うんです。だから「あのお姉さん達もいいけど向こうのお姉さん達もいいな〜」って。全員それぞれが(笑)
立野: えーっとですね、話をまとめますと(一同 笑)、先輩方それぞれに個性、世界観があるので、そこは一番参考になります。「彼らはこれが得意」というものがすごく明確に分かったりしますね。僕らは僕らで世界観を何かしら確立していけたらなと思います。
深瀬: 一緒に練習しているだけで勉強になることが多くて。同じリンクにいるから目に入ってきます。
立野: 表現の参考になったりとか。
深瀬: 表情も。
立野: 盗めるものは盗んでいこうと。
——自分達が練習しながらも、周りの選手達の練習も見ているんですね。肌で感じる、それぞれの組の凄みは何でしょうか?まずは、現世界王者のガブリエラ・パパダキス/ギヨーム・シゼロン組(フランス)からお願いします。
立野: ガブリエラとギヨームは、
深瀬: スピードかなあ?スケーティング。
立野: 彼らは2〜3歩でトップスピードまで上がっていくんで。押してるわけじゃないんですよ、スケートの伸び=「glide(滑るように移動する)」という話になってくるんですけど、それがもう凄いです。
深瀬: パターンダンスが異様に大きい!他の選手達もすごく綺麗なんですけど、ガブリエラとギヨームは、パターンの大きさが全然違います。
立野: 桁違いに大きいです。
——同じ時間で他の組よりも距離を取れている=それだけ滑っているということですね。
立野: そうですね。それで、当たり前なんですけど押してるのが分からない。表現力も凄いです。
深瀬: 彼らから「ひとつひとつの動作に意味がある、伝えたいものがある」と聞いたことがあります。私達の動作にも意味はあるんですけど、彼らはもっと細かく動きを作っているんじゃないかなあと想像しています。
立野: 細かいこともありますし、組んでいる歴も関係してくるのかなあと思いますね。大分小さい頃から組んでいますね。
深瀬: 結成12年。
立野: やっぱり、パートナーシップが長いと、お互いどういう風に動くとかどう考えているとかが分かってくると思いますし。2人の歴史っていうのは大切だと思いますね。
——シゼロン選手が昨季の世界選手権で「二人で一つ、一心同体に見えるようにしている」と、「unity」という言葉を使って言われていました。
立野: 見てて、確かにそんな感じはします。2人は同じようなこと考えてて同じような動きしてますね。
深瀬: 分からないですけど、全部一個一個決まっているんじゃないかなと想います。
——今季、チームにバンクーバー五輪王者のテッサ・ヴァーチュー/スコット・モイア組(カナダ)が加わると分かって、チームにどんな反応がありましたか?
深瀬: 先に2人から公式発表があったので。復帰の発表で「モントリオールで練習する」と。それを見た時はびっくりしました!
——全世界がびっくりしたと思います!
深瀬: 「まさかモントリオールで!?」と。そこから1ヶ月ぐらいして2人がやって来ました。
——皆さん、心の準備が出来たんですね。
深瀬: 来た時は驚かなかったけど、「ほんとに来たんだ!」とは思いましたね(笑) 「オリンピックチャンピオンがいる!本物だ!」って(一同 笑)
立野: 口あんぐりですよ(笑)
深瀬: 「テッサ達とガブリエラ達が一緒にいる!」と。
——!?あの2組が一緒に氷に乗ってるんですね?
立野: 今日も乗ってましたよ(笑)
深瀬: 最初の頃はそれにびっくりしてた時もあったけど(笑)
立野: 今は慣れました(笑)
——互いを意識し合っている感じはありますか?
立野: いえ、自分達に集中して、互いに良いチームメイト、練習仲間という感じですね。
立野: テッサ達は、やはり凄みが違う。
深瀬: ガブリエラ達とはまた別の凄さです。
立野: 彼らが曲をかけて演技する時は、大概皆がリンクサイドで観ちゃうような感じなんですよ。
深瀬: 惹き込まれちゃう。
立野: 「圧倒される」というか⋯「凄い」としか言えなくて(笑) 他の言葉を探しても当てはまらない⋯「凄いんだよ!」としか(笑) 「貫禄」?というか。僕ら達からすれば、本当に良い環境で練習が出来ていると思います。
——映像で見るのとは違いますね。
立野: 全然違いますよ!
深瀬: 他の選手達も良い選手ばっかりなので。マディソン達(マディソン・ハベル/ザカリー・ダナヒュー組 アメリカ)とアレクサンドラ達(アレクサンドラ・ポール/ミッチェル・イスラム組 カナダ)も実際に観て「あれ?!なんで彼らがここにいるの?」と驚きました(笑) その2組については何も知らされずに、「来る」と知らされていなかったので、びっくりしました!
立野: 急に来た。
——え、まさかその全組が曲かけ練習で同時に氷に乗ることもあるのでしょうか?
深瀬: ないことはないです。
立野: そういう時もあるんですけど、結構な大所帯になってきているので、朝から夕方までリンクを貸し切って、時間をずらして最大6組ぐらいで滑っていますね。
深瀬: 6組以上だと危ないです。
——世界のトップシーンが一面に。
立野: どえらい中に僕らがいます(笑)
深瀬: ガブリエラ達とマディソン達とアレクサンドラ達と、「そこに私達が入ってもいいんですか?」みたいな時もありましたし(笑)
立野: でも気を使っていたら自分達が練習出来ず、うまくなれませんし、とりあえず「自分達のことをやる!」って感じで。
深瀬: 私達もお姉さん達の曲かけを優先しますけど、お姉さん達も私達の曲かけでよけてくれます。
——他に、「凄い」というチームについて是非御紹介下さい。
深瀬: カナダジュニア選手権2位のマルジョリとザカリー(ラジョワ/ラガ組、深瀬/立野組と共にジュニアグランプリシリーズ・日本大会に出場予定)は私達より年下ですが上手です。
立野: 凄いスピード感ですよ。
深瀬: ジュニアグランプリファイナルに出場したフランスのマリージャとローマン(ロリオ/レギャック組)も上手です。
立野: デンマークのラハンスとニコライ(フルニエ・ボードリー/ソレンセン組)は、ショートで凄い踊るよね!って2人で話してます。
深瀬: ラハンスが綺麗!
立野: 動きも表情も綺麗って思いますね。
立野: マディソンとザック(ハベル/ダナヒュー組)のザックは「リードしている感」が見えて凄い素敵だなあと思います。彼らは『リード(男性)とフォロー(女性)』の2人の関係性がよく見えます。
——ファンの皆さんも注目して応援されると思います!
► 深瀬/立野組のアイスダンス観 2人のベストプログラム"ピアノ・レッスン"/「一つの演技として繋がっているようにしていきたい」
——お二方が好きな選手やプログラムについて、お聞かせ下さい。
立野: 僕はやっぱり、ローマン(アグノエルコーチ)に習うきっかけになったイザベル・デロベル/オリビエ・ショーンフェルダー組(フランス)の"ピアノ・レッスン"(2007-08FD)です。
——不動のベストなんですね!
深瀬: 私もです!⋯(立野選手に)私が最初に言ったんじゃん!(一同 笑)
立野: 俺も前から好きだったんだよ(笑)
深瀬: 知ってる(笑) 在も好きだったんだよね。
立野: 理香子が話し出して、「俺も元々好きだったんだよ」って(笑)
——シングルのファンにも有名ですごく人気があります。
立野: 僕も元々シングルをやっていたんですけど、僕が「アイスダンスをやりたいな」と思い始めたきっかけがイザベルとオリビエなんですよ。シングルのジャンプとか好きじゃない時があって(苦笑)、そこでイザベルとオリビエの演技を見て「あ、こんなのもあるんだ!」と。「素敵じゃない!」と思って、それでアイスダンスにのめり込んだので。
深瀬: 他に私が好きなのは、テッサとスコットのバンクーバー五輪のフリー"交響曲第5番(マーラー)"です。
立野&記者陣: あー。
——今いろんなところから「あー」っていう感嘆が(一同 笑)
深瀬: フィギュアスケートでは有名な曲ではないのに、それを滑り切ることは難しいと思うんです。
立野: それをいとも簡単に。
深瀬: アイスダンスのことを何も知らない時に見ても、びっくりしました。
——現在のアイスダンス界の流れやトップ争いを見て、感じられていることをお話し下さい。
立野: 僕はコンパルソリーが好きだったんです。
——廃止されたものが。
立野: 「何でなくなったんだ!」っていう感じなんですけど(一同 笑) 僕が一番やりたかったのはコンパルソリーで、シングルをやっていた時もサークルを描いたりするのが好きで、図形を描いてるだけでよかったんです。ですからコンパルソリーがなくなって残念なんですけど、その替わりショートにパターンダンスが入って、より表現が必要な新しいものになったので、おもしろくなったと思います。
立野: それから、『一つのプログラムの演技として繋がっている』——それが出来ないと上に来ないので、それも大切だと思いますね。「エレメンツをやります!」というのが見え見えだと面白味もないですし。仮にリフトを例に挙げると、「あ、もうリフト終わっちゃったの?」というような、
深瀬: 「今リフトだったんだ!」っていう、ガブリエラ達はそうだよね。
立野: そう、演技に「のめり込ませる」ような表現やスケーティングは大事だなと思います。ステップも、ただ踏んでいるだけじゃなくてプログラムの一環でスーーッと出来るのと、「ステップ踏んでます!」というのでは大分違います。そのあたりで、トップ争いは表現重視になってきているなあとは思いますね。
深瀬: (立野選手と)同じです。
立野: ラクしたな(一同 笑)
——(笑) では、深瀬選手には、そのトップ争いを見て「自分達はこうしていく」という点をお願いします。
深瀬: 私達も、「エレメンツやってます!」と見えないように、一つの演技として繋がっているようにしていきたいです。それが出来る技術も身につけていかないと。
立野: 技術がなかったら何にも出来ないですからね(笑)
► 日本アイスダンスの現状 「環境がないと滑れない」
——日本のアイスダンス界の現状も知るために、深瀬/立野組結成の経緯を伺います。
立野: 僕らの結成までは、とてもレアケースだと思うんですけど(笑)
深瀬: 「レアケース」(笑)
立野: 一昨年の9月1日のことなんですけど、僕のホームリンクの神宮(明治神宮外苑アイススケート場)で毎週月曜日にアイスダンスの練習があって、連盟の方からの連絡で樋口先生(日本で指導を仰ぐ樋口豊コーチ)が「いい女がいるわよ」と(一同 笑) 「在君、(トライアウト)どう?」と。それで「トライアウトします」ということになって、そこへ理香子が来て45分ぐらい(1回の貸切練習の時間)一緒に滑って、「さあどうしますか?」「組みますか・組みませんか、どっちですか?」ということになって(一同 笑) 僕もいろいろ、『リードについて来られるか』とか考えて、僕としては「はい、組みます」と。それで結成したんです。東京ブロック(全日本ジュニア選手権予選)のエントリー締切がその日の12時までだったので、残りあと1時間ぐらいで東京ブロックにエントリーしました。
——「残りあと1時間」!?
深瀬: 本当です!
立野: 東日本/西日本ジュニア選手権までアイスダンスが開催されないので、そこから至急プログラムを作って東日本(11月1・3日)に出て、全日本ジュニア(11月23・24日)にも出ました(優勝し、昨季連覇)。
——急展開!
深瀬: 私もこんなになるとは思ってなかったので、びっくりしています!(笑)
立野: 僕もね、組んでから2ヶ月で大会に出るなんて思ってなかったんですよ!(一同 笑) 組んだ時は「大会出場は来シーズンからでいいですか?」って思ってたので。連盟の方が「※今シーズンからで」とのことで、「はい、分かりました」と(笑)
——深瀬選手は、その一昨年の9月1日のトライアウトまではどうされていたのでしょう?
深瀬: 私は、アイスダンスがやりたくて4月ぐらいから神宮に練習に行ったりしていました。中京(中京大学アイスアリーナ)で年に1回アイスダンスのトライアウトがあるんですけど、2013年の4月に、私じゃなくて弟が誘われたんです。
立野: へえー。
深瀬: そう。それで、車で送る親からすれば1人送るのも2人送るのも変わりないので、「じゃあ私も行こう!」と思って。その時は参加しただけだったんですけど。
立野: その前から「アイスダンスやりたい」って思ってたの?
深瀬: その時に思った。その時までこんな選択肢があるなんて知らなかったし。
立野: アイスダンスがあるなんて、って?(笑)
深瀬: (笑) カテゴリーとしては知ってたけど!「やろう」とは思わなかったです。アイスダンスの選手が練習しているところも、観たことがなかったです。在は、ホームリンクが神宮だから知ってたと思うんですけど、私は川越(川越スケートセンター)だったので。アイスダンスの練習は、(立野選手に)昼間に?
立野: 俺に聞くなよ(笑)
深瀬: (笑) 昼間に一般の方の練習時間がありますが、川越では選手だけで練習する貸切はないです。
立野: 神宮では、アイスダンスの練習は月曜日の夜間ですね。それも一般の方と一緒の貸切です。
——競技選手だけのアイスダンスの貸切はないんですか!?
深瀬&立野: ないです!
立野: 中京では土日に貸切があるんですけど、それも強化選手でないと滑れないので、いわゆる「これからアイスダンス競技をやる選手」のための貸切は、僕らの知る限り関東にはないですね。
——では、これからトップアイスダンサーを目指すために、お二人は「モントリオールに出なければいけなかった」ということでしょうか?
深瀬: 日本にはその環境がないので。
立野: 滑る場所もないし、教えて下さるアイスダンス専門のコーチもそんなにいません。だから、海外に出ないと上達もしないんじゃないかなと思います。まずは環境がないと滑れないですね。
——日本のアイスダンスの環境が整うことを願って、お二方と日本の選手を応援します!
► この先に広がる無限の可能性を信じて 「いくらでも伸ばしようがある」「世界観を確立したい」
——新シーズンに向けて、今の御自身のアピールポイントをお願いします。
立野: 理香子さん、ありますか?(笑)
深瀬: (笑) 私はアイスダンスを始めたばかりなんですけど⋯強いて挙げるなら、「時間はかかっても、出来るようになるまで練習を続けられること」ですかね。
立野: 根気よく練習出来るってことね。大会とかで「ここを見てほしい」っていうのは?
深瀬: 在がリードしてくれてるから、私は表現しながら踊りながらついて行く(フォロー)、そこの表現面を見てもらいたいです。
——深瀬選手は踊りがお好きなんですね?
深瀬: いえ、アイスダンスを始めてから「楽しいな!」って。
立野: この人、普段から踊るタイプじゃないんですよ。
深瀬: 踊りが好きとか嫌いとかじゃなくて、それまで踊ったこともなかったので。モントリオールに来て、皆踊ってるから「私も!」と。前々から本格的にアイスダンスをやってみたかったから、練習出来ていることがうれしかったりして、こっちに来てからは日本とは全然違う練習スタイルで、それもまた楽しいです!
——アイスダンスを練習しながらアイスダンスにどんどんはまっている感じですか?
深瀬: そんな感じです!(笑) 今、アイスダンスが楽しいです!(一同 笑)
立野: 僕のアピールポイントですが、やはり『リードが見える』ということが理想のアイスダンサー像としてあるので、それを少しでも見せられるように努めています。それが見て下さる方にも伝わればうれしいかなと思います。僕が思うに、やはり男性は影に徹していたほうがいいな、と(笑)
深瀬: なるほどね(笑)
立野: 女性を目立たせる役割があると思うので。踊らないといけない、表現しないといけない部分もあるんですけど、プログラムを通して女性に目が行くように、女性を引き立たせるようなことがしたいですね。
——これから伸ばしていきたい部分もお願いします。
立野: 僕らがアイスダンスに本格的に取り組み始めたのは昨季からなんです。だから、我ながら、なんですけど、いくらでも伸ばしようはあると思うんです。
深瀬: 始めたばっかりで、ゼロだったもんね。
立野: そう、ゼロからのスタートなんで、伸ばせるところは多いと思いますし、全体的に伸ばしていきたいです。
深瀬: 技術も表現も全部。
立野: その中でもやっぱり、僕は基礎のスケーティングですね。伸ばしようがまだあると思っています。
——これから「こういうプログラムをやってみたい」というものはありますか?
立野: やってみたいプログラムというよりは、僕らの世界観をまず確立して。
深瀬: そこが先ですね。それをしっかり見つけてから考えていきたいと思います。
立野: そういう意味では、いろんな曲をやってみたいですね。どれがはまるのか試してみたいです。テッサとスコットみたいに、フィギュアスケートではあまり使われないような曲でもやってみたいし、
深瀬: 逆に王道系もやってみたいです。
立野: とりあえず、いろんなことをやってみたいです。
——今季はどんなことを目標にされていますか。
深瀬: 世界ジュニアでも、どの大会でもレベルを取ることですね。それから、昨季以上のユニゾンを、と私は考えてます。
立野: 昨季を例にすれば、トルン杯ではレベルが取れたけど表現がだめで、世界ジュニアではレベルが取れなくて表現が若干上がったので、どっちかではなく両方備わっているようにしたいですね。
——新プログラムの御紹介もお願いします。
深瀬: 両方ローマン(ローマン・アグノエルコーチ)の振付です。ショートは、ブルース"Small Flower" スウィング"Opus One"です。昨季フォックストロットとスウィングを選択して、フォックストロットはブルースに近くて、スウィングは大分はまった感じがあるので、このリズムにしました。
立野: 僕がスウィングの曲が好き、ということもあります(笑) やってて楽しかったです。プログラムはジュニアジュニアした感じではないと思います。僕らは来季からシニアに上がるので、
深瀬: シニア寄りのプログラムにしたいと思ってます。
立野: ブルースとスウィングでテンポも全然違うので踊り分けたいですし、スウィングでは「弾ける」ような感じを意識しています。
——2つ分楽しめるプログラムになりますね。
立野: フリーは、"王様と私"です。シーズンを通して、自分達の物語にしていければと。ミュージカルを意識した振付も入っていると思いますし、ローマンの振付もこれからまた変わっていくと思います。
——衣装はどのように制作されていますか?
立野: デザインは、マリー(マリー=フランス・デュブレイユコーチ)と衣装屋さんのデザイナーのマチュー・キャロン(Mathieu Caron)さんがやって下さいます。フリーはもう出来ていて、色はダークレッドと金です。
——ジュニアグランプリシリーズ・日本大会での初演を楽しみにしております。
——最後に、ファンの皆さんにメッセージをお願いします。
☞ Rikako FUKASE/Aru TATENO 深瀬理香子/立野在組 in Montreal August, 2016