thanks to: JAPAN SPORTS for their bright photos as always
interview, photos: Pigeon Post 記者チーム
translation, text: AIKO SHIMAZU 島津愛子
August 22, 2013 in Shin-Yokohama
"Fix You" @ 2013 Friends On Ice
PP: FOI(Friends On Ice)の御出演ありがとうございます。日本の皆さん、大変よろこばれています!御出演までの経緯をお教え下さい。
KB: 今年、Art On Ice に出演させてもらったのですが、そこにFOIの主催の方が来られていて、その後、FOIに招いて下さったんです。本当によかったです(笑)
PP: 「me too!」
KB: (笑)
PP: 現在でも、ずっとランヴェッタースケーティングクラブに所属されていて、ハーネスを使ってジャンプも練習されていますね。
KB: そうですね、ずっとランヴェッターで滑っています。こうやってスケートを続けることが出来るなんて、素敵だな、恵まれているな、と思っています。
ハーネスを使った練習ですが、僕自身はあまりやっていません(笑) 時々、コーチとして、若い選手のハーネスの練習を手伝っています。
Kristoffer BERNTSSON @ 2013 Friends On Ice
PP: 「クリストファー・ベルントソン」と言えば、その個性的なプログラムが特色だと思っているのですが、現役の頃のお気に入りのプログラムや、このFOIの演目についてお聞かせ下さい。
KB: (現役時代のプログラムについて) どれか1つを選ぶというのは難しいですね⋯(笑) どのプログラムも「ひと味違う」ものだったんじゃないかな、と。「なにか特別なことをやりたい」、と どの曲でも思っていましたし、「物語を見せる」——それが僕にとっては本当に大切で、「人とは違ったことを!」と(笑)
より繊細なもの、哀しいもの、怒りも表現して⋯そんな感じで。⋯"アメリ"は、困難、でしたね(笑) それに、ディスコサウンドにノッて楽しいものもやりました。
KB: このFOIでは、「マジック」のプログラム("Fix You")を用意しています。すごく楽しいもので、小道具の杖が電飾で光るんですよ。初見では、「オーーーーッ」って感じになるでしょうね(笑)、なんか斬新で。
PP: 「アメリ」のプログラムは2つありますが、「アメリ」の音楽や映画に思い入れがあったのでしょうか?
KB: そうですね、音楽に。「アメリ」の音楽が大好きで。ほんとにほんとに素晴らしくて(笑) その音楽に、物語をつけました。
PP: その「物語」ですが、"Fix You"と、トリノオリンピックのSP"Merecumbe / La Vida es un Carneval"(五輪をテーマにしたFOIのグループ演目で披露)、それから「大好きな音楽」"アメリ"の物語についても是非お伺いしたいです。
KB: 皆さんそれぞれの想いで自分のプログラムを感じて頂ければ、ということを大切に思っています。物語の「正解」とか、「これは違う」っていうのではなくて。
でも、「僕自身の物語」としては、"Fix You"は、最初は困難、という始まりで、「Lights will guide you home」という唄のところで、その杖が自分にとって 言うなれば「道具」になるんだ、と分かります。杖を手に、音楽の盛り上がりと共に、さらにさらに力を増して行って、最後には自分自身が「fix you(困っている誰かのためになる)」出来るようになる という結びになっています。
「アーッ」のプログラム(: "Merecumbe / La Vida es un Carneval" には、叫び声が入っている)は、「ストレスと共に生きている」という この時代を反映しています。どこでも電話が鳴っていて、その電話に出る暇もない、っていう⋯
"アメリ"では、僕は「箱」に閉じ込められていて、そこから出ようとしています。「箱」が何を表しているのか、っていうのは、皆さんの御想像にお任せします(笑)
PP: 振付師として、他のスケーターのプログラムを作ることは考えられていますか?
KB: いえ、今のところは⋯そういう考えもないのですが、もしかしたら将来は⋯でも、分からないですけど。
"Fix You" @ 2013 Friends On Ice
PP: 引退されてからも、Stockholm Ice の司会・Art On Ice 出演と、大変活躍されていますが、現在はどのような心境でスケートに取り組まれていますか?
KB: そう、今でもジャンプを維持しよう、と練習しているんですけど、でも⋯ もう父になりましたし(笑) 家族と過ごす時間を多く取っています。それ以外の時間を氷の上で過ごす、と(笑) これからは、もっともっとショーに出るつもりです。
PP: これからの目標について、なにか考えられていることはありますか?
KB: 目標としては、プログラムを作り続けることです。「なにか特別なことをやりたい」と。「新しいことをやってみる」っていう、いつだって そういう挑戦が大好きなんです。
それで、「旅」をしたいです。世界中の皆さんに、そのプログラムを見せられるように、って(笑)
Kristoffer BERNTSSON @ 2013 Friends On Ice
PP: スウェーデンのスケート界の現状についてどう思われていますか?
KB: 自分の見立ては、ちゃんとしてないと思いますけど(笑)、もう現役を退いてますし。でも、イイ感じだと思います!(笑)
大勢の人達が励んでいて、最近では、強豪にもなってきています。例えば、ヘルゲソン姉妹(Viktoria&Joshi)がソチオリンピックに向けてがんばっていますし。スウェーデンにとって、すごくおもしろいシーズンになりますよ。
男子は、残念なことに Adrian(シュルタイス選手)が怪我で休んでいて、ツライところですね⋯いつ彼が復帰するのか、僕には分かりません。でも、Alexander(マヨロフ選手)がよくやってくれています。
"Merecumbe / La Vida es un Carneval"
@ 2013 Friends On Ice
PP: Pigeon Post の記者が、スウェーデンのシンクロチーム Surprise に所属されている木内千彩子選手の取材をさせて頂いたのですが、同じランヴェッターのリンクで練習されているそうですね。シングルとシンクロを両立してやられている木内選手の近況を、日本の皆さんにお伝え出来ましたら幸いです。
KB: 時々 一緒に練習もしています。今、またシングルの練習を始めたところで、ジャンプの練習をたくさんやっていますね。スウェーデンの試合に出場する、ということで。シングルとシンクロを両立するには、たくさんやることがあって大変でしょうが、彼女にはそのポテンシャルがあると思います。彼女は良いスケーターだし、うまく行きますように!って願ってます。
(シンクロ歴3シーズン目でトップチーム Surprise の一翼を担った木内選手。6月に帰国された際に阿部奈々美先生とSP"Carmen" FS"Instinct Rhapsody/Red Violin"を完成させ、8月からはまたスウェーデンで Surprise の一員として練習に励まれています。スウェーデンに渡って2年目となる、来季のシングルでの挑戦にも御注目下さい!)
PP: お別れに、皆さんへのビデオメッセージをお願いします。
► Kristoffer BERNTSSON クリストファー・ベルントソンさん @ FOI on August 22, 2013
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KB: 皆さんこんにちは。僕は今、日本に来ていて、アイスショーに出演します。このような機会を頂いて、大変ありがたいと思っています。僕のことを応援して下さる皆様、世界中のフィギュアスケートファンの皆様に感謝申し上げます。ありがとうございます。それでは⋯皆さんお元気で!また今度 お会い出来ますように。
► FOI開催を前に、日本のファンの皆さんへ
☞ 動画
KB: 皆さんこんにちは。FOIへの準備は万全です!素晴らしいショーになりますので、そこで皆さんにお会い出来たらいいな、と願っています。⋯「ベストを出すように!」出してみせます。ありがとうございました。ではまた。
Kristoffer BERNTSSON @ 2013 Friends On Ice