by AIKO SHIMAZU 島津愛子
posted on December 21, 2013
Pigeon Post の全日本事前特集として、澤田亜紀先生(関西大学アイススケート部コーチ)から、西日本の国内の地元(関大リンク周辺)選手を中心に、愛のこもった御紹介を頂きました。「」内が亜紀さんのコメントになります。
聞き手: 島津愛子
男子
本田太一選手(ジュニア)
亜紀先生:「踊りが大人だな、と思います。」記者:「(昨年の全日本の演技後のインタビューで)おしゃべりも大人でしたよ!」妹達に囲まれ、「父性」をも感じさせる立派なお兄さん。
亜紀先生:「『(妹さんの)真凛選手に負けない』ということがモチベーションになっていると思います。」
吉野晃平選手
※今回の全日本で亜紀先生が担当される選手です。
ショートもフリーも「これをやりたい、と自分で持って来た曲」。「足さばきがうまい」選手で、ステップで「難しいことを簡単に見せる」高い技術があり、一緒に練習をしている織田選手や國分選手や上野選手のステップを合間に見て、完コピしているそうです。
亜紀先生:「いつもは言えないけど、(ルックスもステップも)『すごくカッコイイ』選手なので、これでジャンプが決まれば。」
※キス&クライの澤田亜紀コーチにもどうぞ御注目下さい。
橋爪峻也選手
「ジャンプが上手」な選手で、本郷裕子先生(本郷理華選手のお母様)の振付でリバーダンス調のFS"ロード・オブ・ザ・ダンス"は、「私も大好きです。」
玉田裕也選手
仕事の合間を縫って練習を続けている社会人スケーター。「本当にスケートが好きじゃないと続けられない。」フィギュアスケート愛が伝わる演技です。
宇野昌磨選手(ジュニア)
「氷に立てば、かわいい昌磨君からカッコイイ宇野選手へとスイッチが入ります。」小柄ながら「内側から出て来るエネルギーが一番大きいんじゃないかな、と思います。」手足の細やかな動きにまで心が込められている演技。
山本拓海選手 ※滑走順は近藤選手の後になります。
フリーは情熱的で「アグレッシヴ」な"レ・ミゼラブル"。ジャンプも力強くて男らしさがあり、「見ている側にもパワーが伝わってくる」演技をする選手。
近藤眞樹選手
山本選手のフリーの"レ・ミゼラブル"と「対照的」な演技となる、近藤選手のショートの"レ・ミゼラブル"。使っている曲も雰囲気が違い、「しっとり系」のプログラムをお楽しみに。
最後の全日本となる近藤選手に、仲の良い亜紀先生は「普段は言えない」と照れながらも、「是非とも彼には頑張って頂きたいと思います。」
友野一希選手(ジュニア)
「めっちゃ踊ります!」スピードもあり「ジャンプもバンバン決めてくる!」「フレッシュな新しい風を吹き込んでくれる」選手。
亜紀先生:「今 勢いに乗っているな、と思います。」
山田耕新選手
FS"るろうに剣心"は、「映画を見ていないけれども『物語』が伝わってくる」。曲の盛り上がりに合わせて山田選手の動きも大きくなり、力強さを感じます。
SP"雨に唄えば"は、「役になりきっていて」、フリーとはまた違う演技。亜紀先生:「勝手な判断なのですが、山田選手の見どころはステップ!」ショートにも、「水たまりに入る」シーン等が「ふんだんに盛り込まれています。」
磯崎大介選手
FS"不思議の国のアリス"は自身の振付!「きっと、独特な世界を持っている」選手。「これまで皆が使ってこなかった曲を選んで表現している。表の音だけではなく裏に聴こえる細かい音まで表現していて、すごいなと思っています。」
大学に入ってからジャンプの質が上がってきて、「どこまで成長するのかな、とすごく楽しみです。」
坪井遥司選手
1週前のユニバーシアードに出場し、調整が心配されますが、ソウルジャズ系SP"Fever"は「表現するのが難しい曲だけど、2年目で磨きがかかっていて、間の取り方がうまいなと思いました。」
正統派のバレエに取り組んだFS"白鳥"では、「柔らかいところは柔らかく演じて、ジャンプをバシン!と決めてくる。力強い白鳥が見られます!」
女子
村元哉中選手
5コンポーネンツ(演技構成点)の評価が高く、スケーティングや演技のお手本となるような選手。一蹴りの滑りが長く、「『スケートしてる!』っていう感じのスケーティング」をしながら、「踊りも魅せていきます。」
國分紫苑選手
※亜紀先生がコーチ陣に入っています。
最後のシーズンに、「ショートもフリーもラストにふさわしい曲」。「長い手足を一番綺麗に見せるポジションを分かっている」選手で、SP"パリは燃えているか"はステップ、高橋大輔選手振付のFS"オペラ座の怪人"はトランジションが見どころ。
亜紀先生:「昨シーズンの"オペラ座の怪人"はファントムをイメージした衣装だったのですが、今シーズンはクリスティーヌの衣装になり、かなり個人的な意見として⋯私の『ストライクゾーン!』カワイイ紫苑が見られます。」
細田采花選手
「ダイナミックな踊り」で、「ジャンプも高く」、女子選手ながら動きにキレのある(記者:「澤田亜紀選手タイプですね!」)選手。SP"死の舞踏"は迫力があり「私はすごく好きです。」
安原綾菜選手
SP"マラゲーニャ"は「お嬢様」という亜紀先生のイメージを覆す、カッコイイ意欲作。「目線もバッチリ!」FS"紅"はしっとりとして「とても似合っています。」
木原万莉子選手(ジュニア)
股関節の病気に苦しみながら「宮原選手のようにコツコツと」練習を積み重ねて来た選手。体全体を使って踊りを大きく見せるような演技で、「失敗するところを見たことがない」という安定感にも御注目。
坂本花織選手(ジュニア)
亜紀先生:「軸ぶれません、みたいな『コマ』みたいなジャンプ!」
上野沙耶選手
※亜紀先生がコーチ陣に入っています。
悔しい思いをした1週前のユニバーシアードを終え、「同じミスをしないように、きっと全日本では頑張ってくれると信じています!」
大学一年生ですが「すごく大人の滑りをします。」村元小月選手を思い出させるような「しっとりした大人の踊り」。
阿部奈々美先生の振付で、「エッジワークの深い、よく滑るスケーティング」が引き立てられています。
ジャンプは「チェック(ランディング)」が伸びて、「綺麗に降りて来る。」「見ていて気持ちの良い」加点がつくジャンプ。
宮原知子選手
世界ジュニアでのジャンプのダウングレード判定を受け、回り切る練習を重ね、「ジャンプに高さが出て来た。」「練習の鬼」で、「人が一周で終えるところを、『自分が納得するまで』やる。」
代表争いのプレッシャーが心配されますが、「結果というよりも自分自身への挑戦」としてスケートに取り組むような、「強い選手」。
普段は、同学年のお友達と楽しそうに過ごしていたり、関西大学中・高スケート部の皆さんに基礎から優しく教えている姿も見られます。
大庭雅選手
ジャンプの助走が短く、「ステップの中で飛んでいる」ような感じ。「ジャンプの助走が短い」ので、その分トランジションの踊りに時間をかけられ、プログラムの「時間があっという間に過ぎてしまいます。」
高校三年から大学一年にかけて、という女子選手にとって難しい時期に入っていますが「大庭選手は乗り越えたな!と思います。是非このまま頑張ってほしいです。」
中塩美悠選手
西日本選手権ショートで3T-3T(+1.40)決めている広島の選手。
亜紀先生:「ジャンプにも演技全体にも『失敗しない』という安定感があります。」
☞ 2013年全日本選手権事前特集 佐野稔先生音声インタビュー 〜稔のお茶会〜
☞ 澤田亜紀さん 2013年3月のインタビュー [Aki KEEPs CALM AND PUTs A SMILE ON]
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