thanks to: Fuji Television for its permission
text: JUNKO YAMANOUCHI 山内純子
posted on February 8, 2014
Pigeon Postが、フジテレビさんの五輪フィギュア中継「男子フリー」「女子フリー」のデータ放送を担当させて頂きます!dボタンで開く画面の内容です。
せっかく押して頂いたdボタンから、是非、五輪という興味に止まらずフィギュアスケートそのものへの興味が広がればと、お茶の間をザワつかせるような「おもしろ」を入れて選手紹介を書きました。
島津が男子、山内が女子を担当致しました。
選手紹介は、お茶の間の皆さんに向けて250字程度でまとめました。
紹介する選手は、日本人3名海外勢5名です(女子はこちらのページでアシュリー・ワグナー選手も加えてお送りします)。
よろしければ、いつもPigeon Postにお付き合い頂いている皆様も御笑覧下さいませ。
各選手のこれまでの記事のリンク集も併せてお送り致します。ソチ五輪のお供になりましたら幸いです!(島津愛子)
((女子担当: 山内純子 Junko Yamanouchi))
☞ 男子編 MEN(担当: 島津愛子 Aiko Shimazu)
鈴木明子選手 Akiko SUZUKI お茶の間向け選手紹介(250字程度)
フィギュア大国日本の新女王となって挑む二度目の五輪。すべての要素の技術が高く、スピン、ステップでは常に高得点を稼ぎ、鈴木明子のための要素と言っても過言ではないコレオシークエンスで見るものを魅了する。さらに26歳にして初めて成功させた三回転ー三回転のコンビネーションジャンプを引っさげ、前回の五輪とは全く違う位置づけの選手としてメダルを取りに行く。
演目『オペラ座の怪人』。ウエストサイドストーリーでバンクーバーの会場を沸かせた鈴木が、五輪の舞台で再び氷上のミュージカルを見せる。
浅田真央選手 Mao ASADA お茶の間向け選手紹介(250字程度)
バンクーバー五輪の銀メダルから4年、努力で築いた確かな技術の上に、本来の美しい滑りにも磨きをかけて臨む集大成の舞台。バンクーバー五輪直後の世界選手権で優勝した際、既に「五輪の悔しさはこの試合で晴らすことはできない」と語っている通り、その悔しさを晴らす時が来た。望むのは、金メダルよりも納得のいく演技。12月のグランプリファイナルと全日本ではトリプルアクセル2回の構成にしていたが、ここへ来て、前人未到の"6種8トリプル"という今季前半の構成に戻した。常に見るものにスリルと感動と親心を抱かせる国民的ヒロインは、最後まで自分らしく。
演目『ピアノ協奏曲第二番』は、これまで多くの名選手が五輪の舞台で使用してきた曲でもあり、前回の五輪と同じラフマニノフの曲。成長した姿を見せるのには、これ以上の選曲は無いだろう。
村上佳菜子選手 Kanako MURAKAMI お茶の間向け選手紹介(250字程度)
今シーズン前半は明らかに調子を落としていたものの、大一番での強さは健在。五輪代表選考を兼ねた全日本選手権でショートとフリー共にほぼ完璧な演技をし、力強く切符を掴み取った。ショートを、一昨季に高得点を叩き出した『バイオリンミューズ』に変更したことも、輝きを取り戻した要因のひとつ。ダイナミックなコンビネーションジャンプ、持ち前のリズム感の良さ、メリハリの効いた振付、村上佳菜子の良さを存分に堪能できるプログラムだ。喜怒哀楽が顔に出るタイプでくしゃくしゃの泣き顔も印象的だが、これまで幾度と無くメンタルの強さも見せてきた。コンディションさえ良ければ、五輪の雰囲気に飲まれること無く、上位に食い込む可能性は大いにある。
演目『愛のイエントル』は、振付師が最初に提示した有名なミュージカル曲ではなく、五輪に向けてあえて大人っぽい重厚な曲を選んだ。
キム・ヨナ選手 Yuna KIM お茶の間向け選手紹介(250字程度)
五輪で勝ったあの時と変わらぬ強さを維持し続ける現世界女王。代名詞はなんといっても3ルッツ+3トウループのコンビネーションジャンプ。キム・ヨナが特別な選手であるのは、その強すぎるメンタルと強すぎるフィジカル。これまで一度も大きく調子を落としたことが無いというのは奇跡としか言いようが無い。ここ数シーズンは実戦数が少なく、他の選手に比べプログラムの滑り込みという点での遅れは見られるが、元々強いメンタルに加え、既に金メダルを手にした五輪の舞台では、怖いものは無いだろう。
演目『アディオスノニーノ』。昨シーズンから、次はタンゴをやりたいと言っていた通り、タンゴの代表的な曲を選択。振付はもちろん7年間二人三脚でやってきたデイビット・ウィルソン。
ユリア・リプニツカヤ選手 Julia LIPNITSKAI お茶の間向け選手紹介(250字程度)
この4年間、新たな有望選手を輩出し続けたロシア女子、通称"恐ロシア"の中で、最終的に強さを見せつけたのは先月欧州女王にもなったリプニツカヤだった。浅田、キムと共に有力な金メダル候補である。プログラムの冒頭から自分の世界をしっかりと作った中に、3ルッツ+3トウループのコンビネーションジャンプ、代名詞でもある"キャンドルスピン"など、次々と高難度の技を繰り出していく。出来ることが多すぎる15歳なのだ。
演目『シンドラーのリスト』は、既に名作と言われており、印象的な赤い衣装とともにリプニツカヤ選手の代表作となるだろう。
アデリナ・ソトニコワ選手 Adelina SOTNIKOVA お茶の間向け選手紹介(250字程度)
多少の浮き沈みを繰り返しながらも、今季もしっかり表彰台に乗り続け、12月のロシア選手権ではリプニツカヤをおさえ、ロシア女王に返り咲いた元祖"恐ロシア"の一人。プログラム全体を通してエネルギッシュな滑りと、驚異的な高さのジャンプ、オリジナリティ溢れるスピンを繰り広げる。また、フリーでは現在他の誰も跳ぶことの出来ない3ルッツ+3ループの最高難度コンビネーションジャンプを隠し持っているなど、ポテンシャルでは無敵。実力を出し切ることが出来れば、金メダル獲得も夢ではない。
演目『序奏とロンド・カプリチオーソ』は、ジュニアの舞台で無敵の強さを誇った2010-11シーズンに使用していたもの。編曲振付共に手を加え、シニア3年目の成長した姿を見せる。
グレイシー・ゴールド選手 Gracie GOLD お茶の間向け選手紹介(250字程度)
古豪アメリカの復権を担う18歳。全日本と同じく過酷を極めた全米選手権を圧倒的な強さで制し、アメリカの一番手として初めての五輪に挑む。スピードと高さのある3ルッツ+3トウループのコンビネーションジャンプに、完璧な軸と回転速度のスピンで、次々と高得点を積み重ねていく。しかし彼女の最大の武器は、なんといってもその美貌と、ゴールドという名前。スターになるべくして生まれてきた選手である。
演目『眠れる森の美女』は、アメリカの姫の大舞台に相応しい優雅で壮大なバレエ曲。青い衣装と共に、まさに五輪仕様のプログラムである。
カロリーナ・コストナー選手 Carolina KOSTNER お茶の間向け選手紹介(250字程度)
フィギュアスケートの美しさを誰よりも体現出来る絶対的な存在。スピードがあり高く軸の細いジャンプ、深いエッジを巧みに操るステップやスパイラル、どの瞬間にも長身を生かした美しいポジション(姿勢)が見られる。最大の敵であったメンタルの弱さ(一部では優しすぎる性格のせいとも言われている)も、ここ数試合ではかなり克服しており、以前のように大きく崩れることはなくなった。誰もが納得の高い演技構成点が、自身3度目の五輪を後押しする。
演目『ボレロ』。今季前半の『シェヘラザード』から昨季のプログラムに戻した。単調な曲、難しい曲でこそ、彼女の上手さが際立つ。
☞ 2013年2012年世界選手権・2012年WTT*囲み会見インタビュー
アシュリー・ワグナー選手 Ashley WAGNER お茶の間向け選手紹介(250字程度)
ジュニア時代から能力は高いが常にあともう少しの存在と言われてきたワグナーは、4年前、バンクーバー五輪の代表選考でも僅差で切符を逃した。しかしそこからの再スタート、そして追い上げは眼を見張るものがあった。ルッツジャンプの矯正に励み、安定した三回転−三回転のコンビネーションジャンプを身につけ、2011-12シーズンに完全に開花した。全米選手権優勝、四大陸選手権優勝、自他ともに認めるアメリカのエース、そして世界トップクラスの選手のひとりとなった。
そんなワグナーがソチ五輪の切符を手にすることは容易だと思われていた。ところが全米選手権でまさかの4位となり、その後の選考によっての代表決定。国内ではバッシングも受けた。この2シーズン、ずっとドヤ顔で突き進んできたワグナーの弱気な涙を見た大会だった。
演目『サムソンとデリラ』。五輪本番を前に昨シーズンのプログラムに戻した。プログラムと共に、持ち前のドヤ感も取り戻してくれることを願う。
山内純子 Junko YAMANOUCHI 担当記事:
☞ 2013年冬季国体ジュニア*囲みインタビュー/取材ノート
鈴木明子選手 Akiko SUZUKI インタビューアーカイブ
☞ A Charmer on the Ice - Akiko SUZUKI 2010年夏のインタビュー(英語)on Japan Skates
☞ 2011年全日本選手権事前特集として掲載した取材こぼれ話 on Japan Skates
☞ 2011年全日本選手権*囲み会見インタビュー on Japan Skates
☞ 2012年冬季国体*囲みインタビュー on Japan Skates
☞ 2012年WTT(世界国別対抗戦)*囲み会見インタビュー on Japan Skates
☞ 2012年NHK杯*囲み会見インタビュー
☞ 2012年全日本選手権*囲み会見インタビュー
☞ 2013年四大陸選手権*囲み会見インタビュー
浅田真央選手 Mao ASADA インタビューアーカイブ
☞ 2011年全日本選手権事前特集として掲載した取材こぼれ話 on Japan Skates
☞ 2011年全日本選手権*囲み会見インタビュー on Japan Skates
☞ 2012年四大陸選手権*囲み会見インタビュー on Japan Skates
☞ 2012年NHK杯*囲み会見インタビュー
☞ 2012年全日本選手権*囲み会見インタビュー
☞ 2013年四大陸選手権*囲み会見インタビュー
村上佳菜子選手 Kanako MURAKAMI インタビューアーカイブ
☞ 2011年全日本選手権事前特集として掲載した取材こぼれ話 on Japan Skates
☞ 2011年全日本選手権*囲み会見インタビュー on Japan Skates
☞ 2012年WTT(世界国別対抗戦)*囲み会見インタビュー on Japan Skates
☞ 2012年全日本選手権*囲み会見インタビュー
☞ 2013年四大陸選手権*囲み会見インタビュー
☞ 2014年四大陸選手権*囲み会見インタビュー
☞ dボタンの(お茶の間をザワつかせる)選手紹介への行き方 ※関東ローカル
Sochi 2014 Winter Olympics, RUSSIA previews ソチ五輪事前特集 for フジテレビ, J SPORTS / on Pigeon Post
☞ 日頃フィギュアスケートを見ないスポーツファンにルパン近藤が語るソチ五輪フィギュアスケート日本代表/海外選手紹介 男子編 MEN preview|☞ 女子編 LADIES preview
(w/Takuya KONDOH 近藤琢哉さん 担当:島津愛子 on J SPORTS)
☞ 日頃フィギュアスケートを見ないスポーツファンがソチ五輪フィギュアスケートで心底盛り上がるための一夜漬け事項 Fun to Watch on MEN & LADIES
(テキスト:島津愛子 on J SPORTS)
☞ ペア選手紹介12選 PAIRS skaters overview|☞ アイスダンス選手紹介12選 ICE DANCE
(テキスト:海鳩オッコ on J SPORTS, Pigeon Post)
☞ ペアとアイスダンスの楽しみ方 Fun to Watch on PAIRS & ICE DANCE
(テキスト:海鳩オッコ on J SPORTS)